表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

第4話 警視庁配布の資料をチェックする

ここからは警視庁が配布している資料をチェックしていく。

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/drug/drug/taima_interview.files/taima_all.pdf


警視庁のスタンスとしては仕様がないが、公衆衛生の観点が全く欠けている。

また、自分たちの取締の結果引き起こされる状況に対して全く責任を持っていないように思える。

つまり、そういう法があるので取締をするがその法律が妥当かどうかを検証するといった事は全くない。

自分たちに都合が良いものだけを取り入れていく非科学的なスタイルであるようだ。

そもそもインタビューの相手が医者、薬学の専門家で、かつ、公衆衛生の専門家ではない。

特に、国際政治の話題はおそらく誤りのものが多い。国民を情報操作したいのか?スタンスがよくわからない。


QandAは誰が書いているんだろうか?あまり専門家が監修している感じではない。


>京都府立洛南病院 川畑俊貴 副院長

アルコール使用者の内のアルコール依存症の患者が低すぎる。出典もない。

アルコール常用者がふだんの飲酒日の平均飲酒量が60グラム以上の者だとするなら、依存症患者の割合は男性で13%程度。

https://www.ask.or.jp/article/alcohol/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%96%A2%E9%80%A3%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8D%E3%81%86/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%A3%B2%E9%85%92%E5%AE%9F%E6%85%8B

0.9%から大きな乖離。

ドヤ顔で”大麻の依存症率は10%"とか書いているが、それよりも大きくなってしまう。

うーん…、怪しいデータ。


“依存性の強さを測るという資料はなかなかありませんが”

一応あるんだから。紹介すれば?

そこには依存症の強さはアルコール、タバコ>大麻ってなってて紹介できないんだと捉えられてしまうよ?


”タバコに比べて依存性がないなんていうのは乱暴な理論ですよ。”

データもないのに判断というのは乱暴やね。


”学生だったら、学校の勉強についていけなくなってしまいますよ。”

これどういう意味なんだろう?

大麻を使用せず学校の勉強についていけなくなったらお前ヤク中以下やな、みたいな事に使えって事?

また、アメリカでは脳の機能向上のための薬の使用が問題になっているが、そうなれってこと?

意味がわからない。


"大麻は人生を狂わせる”

こういうのやめた方が良いのではないか?本当に人生を狂わしたのは大麻なのか?法制度ではないのか?

外国が合法化に舵を切ったのは法制度の方が有害で、人生を狂わしたのは法制度ってことになったから。

これは大麻の害と法制度の害が一緒になって誤認させているからフェアではない。

そこは切り分けた議論を行った方が良い。


”中学3年生になった時には、毎日大麻を”

これが許されている家庭なら何やってもほとんど無駄だろ。大体、誰から大麻買っていたんだ?

家族も気づけや。こいつ大麻臭いわ。犯罪に巻き込まれてるわ、って。

何だ?この例。

これが放置されてりゃあ、アルコール、タバコ、ギャンブルなどなんだって問題になるだろ。

最後が、”大麻に人生を狂わされてしまった”ってなんや。

最初から最後まで家族も周囲もあなた自身も狂ってましたよ。

むしろ、こんなレアケースでないと有害じゃないんだ、大した事ないわってなるやろ。

真面目にやれや。


”大麻にまつわる4つのウソがある”

”「大麻を禁止するのは国の間違い」というウソ”

まず、”国が莫大なお金をかけて取り組まなければならない大問題”というのは嘘ですね。

大体、外国が合法化したのだって取締や刑務所に使う経費より税金取った方が予算を効率的に使えるといった視点から。

毎年、数千人が刑務所に入れられるが多数が帰ってきちゃう。刑務所入れるだけ無駄。

むしろ、帰ってきちゃう人が大半な人たちを刑務所に入れて更生させる意味って何?

予算の無駄使いだし、他のアプローチを試す必要がある。

犯罪化すれば違法薬物の価格を上げ反社会的勢力の利益にしかならない。

売人を逮捕してもそういうところからすぐに売人が派遣される。

売人を逮捕する事に全く意味がない。反社会的勢力を逮捕できれば良いが、警察でできますか?

”大麻を吸っても何も実現しないし、むしろ健康被害や経済損失などで国民の幸せとはほど遠いものになっていく。”

違うだろ。非犯罪化した方が各国にとって健康被害や経済損失が減るからそういう方針を取っている。

日本でどうなるかわからないが、きちんと精査せよ。でないと国民の健康と税金が浪費されるから。

大体、WHOですら非犯罪化の方に方針転換したでしょ。

https://www.who.int/en/news-room/detail/27-06-2017-joint-united-nations-statement-on-ending-discrimination-in-health-care-settings

懲罰的法律の見直しおよび廃止。これ薬物の取締に関する法律の事やで。


”政治家も「私達は人体に危険なものを仕方なく合法化します!」なんて本当のことは絶対に言いません。”

これは酷い。ファンタジーだろ。これ。

まずね。大麻の合法化は多くは住民投票で決められる。

そのため、ポジティブ、ネガティブな影響などを有権者に提供される。住民投票を行うので当然である。

もちろん選択の責任は住民が取るが情報操作をしようとしていたら反対陣営に攻撃されて不信感がつのって当選できなくなるから普通はしない。

そんな例あるのか?


”日本は先進国の中では大麻の常用者率が極端に低い国です。この良い伝統、好ましい習慣を崩すということがあってはなりません。”

その影で若い人が刑務所入ったり懲罰的な法律の犠牲になっていて、税金が浪費されているんだが、それはしょうがない事なんでしょうか?


”若いみなさんに伝えたいこと”

自分が止めるのは良いが、友人がやるのは止めるべきだろうか?

それがアメリカ人だったら?


これ明らかに意図が捻じ曲げられた感があるし、国際的に通用しない珍説だし、大丈夫なの?

医者はこれに文句行ったほうが良いよ。


京都大学大学院 薬学研究科 金子周司 教授


”薬としての大麻の研究は終わっています”

”でも、結局はみんなあきらめました。”

ナビロンやドロナビノールはどっから来てるねん。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/52/9/52_850/_pdf

これは2016年だからWHOのスケジュール1だという記述があるが、現在は指定が外れているのでより使いやすくなるはず。


”責任能力がないということになってしまいます。”

酒は飲酒運転でも責任能力ありと判断されるでしょ?

なにこれ?

”日本の社会秩序をめちゃくちゃにしていいんですかっていう話ですよ”

これもめちゃくちゃだ。大麻禁止=社会秩序きっちり と単純に繋がれば良いのだが、そうなる根拠ない。

大体、あなたは社会秩序の専門家じゃないわけだし、何が社会秩序か明らかでない。

これ学生はドン引きやろ。教授が狂ったわ。社会秩序とか語りだしちゃったわ。みたいな。

その先は、ドゥテルテ一直線やわ。薬物の関係者はその場で射殺してOK。みたいな。


”大麻を使って仲良く現実逃避をしているだけ”

他の違法な活動の資金源になるだとか、犯罪を誘発させるだとかさぁ。なんや、ふわっとしてんなぁ。

私が聞きたいのは、仲良く現実逃避をしている人たちを逮捕して税金を使用する事に対する理由。

本当に効果あるんですか?あなたの税金の使いみち。


”振り込め詐欺グループのアジトに捜索に行くと、大麻が見つかることがある”

あなたさー、振り込め詐欺グループのアジトの大半に大麻があるならともかく、見つかることがあるってなんだよ。

明らかに、足を洗わせないし、チクリ防止でしょ。チクったらお前も有罪になるからな。みたいな。


”「人が合成したものは危険、天然物は安全」という考え方は日本人が受け入れやすい、東洋医学的な考え方といえますね。でもこれって、欧米人だったら絶対に納得しませんよ。”

まーた先入観だけで書いてる。残念ながら、欧米人も天然物とかオーガニックとか大好きだから。

後、この論理だと外国が非犯罪化になった理由が説明つかないし、欧米人に偏見を持っているねこれは。

個人的な感想だが、大麻賛成派の言説って日本特有のものはほとんどないと思うよ。


”この記憶障害を利用して心の傷を治しているのですが、害もあるということです。”

呆れた。犯罪だから日本のPTSD患者は大麻の薬が使いにくい。明らかに高いハードルがある。

そういう患者は放置でしょうか。


”心の痛みを止めるなら抗不安薬もあるし、食欲を増す薬もありますから、大麻を使う必要はない”

なわけ無いだろ。患者からしたらそれを大麻とは知らないが、なぜか日本では薬が使用できない。みたいになっとるやろが。


”医療費がちゃんと払えない人のためにコストの安い医療用大麻を使うというのが現状です。”

最高やな。経費削減できるやん。むしろ今までの医療費ってまだ削れるところあるんやな。

むしろ、そういう手段があるのにあなたは放置していたのか?削減された医療費で救われる患者が居ると知りながら?


”日本だったら保険制度がしっかりしているから、みんなちゃんとした薬がもらえます。”

しっかりしている根拠は?みんなちゃんとした薬がもらえた保証は?

日本にはオプジーボがあって、薬価が払えるかどうか心配、とか、医療システム壊すかも見たいなので話題になったんだけど。

もうちょっとフェアに評価した方が良いんじゃないですか?


”日本には優れた鎮痛薬や抗不安薬があります”

それが効かない患者は?やっぱ大麻育てるしかなくね?


”いずれ多発性硬化症を根本的に緩和する良い薬が出てきます”

患者が困ってるのは今でしょ。それを放置して将来解決されるはずってとんでもないわ。


“大麻や麻薬は戦争やテロの資金です”

大麻に関しては嘘くさい。

確かに、テロ組織の資金源にはなっててISILがアヘンを育てて資金源にしているのは有名な話。

最近、ソーラーパネルで水やりの効率化に成功したらしく、豊作になった、といった話が出る。

ただ、大麻の密輸に関してはニュースを見ている限り一般人臭い。作りやすいからだろう。

覚せい剤の方は明らかに組織ぐるみっぽく、押収量も莫大。

後は、テロの資金として問題視するならパチンコというビッグネームがあるのでそれを無視するのはどうなのか。

パチンコはこれくらい、麻薬、覚せい剤はこれくらい、大麻はこれくらい、という比較が妥当。

警視庁はデータ持ってるでしょ?

大体、外国で大麻の扱いは栽培がほとんどだろうからテロ資金にはならないでしょう。

実際、ニュースになってるのは覚せい剤だし。

後は、テロ組織ではなく国ぐるみでやっているのに言及していないことも不満。

北朝鮮が外貨獲得のために覚せい剤を密輸している。

中国も国ぐるみで生産していると思しき形跡がある。Zhenli Ye Gon のような例もある。


”今さら「大麻の有効性を発見した」なんてのはウソつけって話ですからね。”

税収が増えるつーのは大麻の有効性に入るのかな?


全体的に、この人が言ってる事は何一つ信用できない。

そもそも、薬の効果に詳しいだけの一般人を連れてきて何がしたいんだ?

テロ資金の箇所は本当に意味がない。誤情報の拡散をしていて良いのか?


ピーポくんの“正しい知識を持って"つーので絶望しかない。

警視庁はわけわからんまま取り締まってたのか?自分がやったこともう少し検証した方が良いのでは?


大阪大学大学院 医学系研究科(分子神経科学)木村文隆 准教授


"日本では規制があってTHCを使った実験ができないので、アメリカに行って実験してきました。”

おいー、どうなってんねん。研究を阻害したので研究者が海外に行っちゃった。ため息しかでない。

大麻の法規制が研究を阻害する現場見ちゃったんだけど、これは国民の利益になっているのですか?


”大麻を使えば使うほど神経回路は削られていきます。”

これ、前の人の話でPTSDの治療に使ってるとか言ってたでしょ。使って良いのか?これ。


なんだこの資料、怪文書、という印象だが、書いているのが規制している側だというのが不穏な感じしか感じない。

これで国民の利益を守ることができるのだろうか?

外国人がうぇーいってやってきたとき国民の保護や、国際的に見て大体妥当な感じで着地できるのだろうか?

がんばってほしい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ