第3話 ギャンブル
Lancetの論文では書かれていないが、今最も議論を呼んでいるであろう公衆衛生上の問題を紹介する。
ギャンブルである。国内では依存症患者は推定400-536万人。わかる?この破壊力。
私が相当問題視したアルコールで依存症患者は80万人程度。その6倍。
しかも、成人の5.5%程度が有病率。世界有数のギャンブル依存症国家。
これは世界に別の意味で誇れる大記録。これ以上の有病率は後にも先にもないだろう。
宝くじ、パチンコ、ガチャ(ルートボックス)。これらは、法制度上どうあるかはともかく全くのギャンブルである。
また、調査が圧倒的に不足している。
収入との関係はないとされているが、他にも遺伝的な影響、年齢の影響、若年でのギャンブル経験は成長してからの依存症に影響があるのか?
効果的な規制はどのようなものか?どの程度危険か?アジア系はギャンブルにのめり込みやすいという神話が欧米であるが、本当か?
アルコールの消費量を増やすのか?
そもそもギャンブル依存症のための効果的な治療薬はあるのか?
他の薬物と比較してどの程度危険か?
これらが、公衆衛生上問題であるにもかかわらず、厚生労働省は全く興味を示さない。
しかも、ガチャ問題に対して消費者庁しか出てきていない。
大体、ニュースも未成年の健康問題だからといって特別に取り扱うというような報道のされかたもしない。
小学生が大麻吸ってたら問題になるのに、これは問題にならない。
多くの日本人は、なんで?ガチャやで?厳しくない?とか、なんで未成年だけ?意味がわからん、となってるだろうが、こういうことです。はい。
ところで、私がざっくりながらかなり強引に危険度を見積もると、コカイン程度です。中毒者の状況とかを見るとこのくらいだと感じました。
これに関しては科学的根拠一切ないです。申し訳ない。でも誰でも比較してないからこんな感じになります。
私には、TVCMでコカイン販売の宣伝をしているようにしか見えなくなりました。
無料で(コカインを)遊べちまうんだ。とかやってる場合じゃないから。
コカイン販売所のチラシが家に配布されているように思います。
厚生労働省は仕事してくれないかな。
ところで、カベルゴリンという薬があるのだが、ギャンブルにのめり込むという珍しい副作用のある薬で、横流しがあるかどうか、遊技場内で売られている食品に入っているかどうかチェックした方が良い。