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てくてくてく

作者: 夜朝

お天気

悪かったのかな


ちょっと

そわそわ


向こうの空

灰色の中に青色が覗く


今は

大丈夫らしい


ほっと

あんしん


てくてくてく

進める足も楽しげに


向かう先には

国境の関所


遠くに見えてきた大きな門に

何本もの道が注ぎ込んでいる


ひとも

ものも


こんこんと

流れていくんだ


あれ

でも


ぼくは

少し

歩くペースを落として

くきっと首を傾けた


とりあえず進んでれば

それで大丈夫なのだろうか


バックパック

よいしょと背負い直して


取り出すのは

入門申請の書類


思い出すのは

郷里(くに)を出た理由


一生の仕事にしようと思った

伝統技法を学びにきたんだ


「その時が来たら

 うちの工房へおいで」


そんな風に

言ってもらった


ちょっと緊張

割とわくわく


それだけじゃなくて

少しは心配


だってさ

きっと他にも


「弟子入りしたいです!」


って言うひと

大勢いるんじゃないかな


ぼくのこと

わかってくれるかな


でもでも

とりあえず


進むんだけどね

てくてくてく


新しい気持ち

ほっぺがゆるむ

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