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新人生

結構短いスパンで投稿できたこれからもがんばりゅ


訂正

 「エルシィのことをよろしく頼む。スキルは10の誕生日に発言する。」

 「エルシィのことをよろしく頼む。スキルは10の誕生日に発現する。」


俺だ。元岩城総一郎だ。あれから十年くらいたって俺も小学校に通って、友達を作り前世と同じくそれなりに順風満帆な人生を歩んでいると思う。

転生した俺は、前世と同じく日本に生まれた。なんと、母親の体内にいる時から記憶があった。暗い中ものすごく細かい砂嵐の中に包まれているような感じで、ものすごく安らかで心地がいい中にいるという感覚をしばらく楽しんでいると砂のような目の前の何かが徐々にごつごつした岩のようになって苦しみもがいているうちにすっと押さえつけられ板ものがなくなり、一気に明るくなる。

そうして、俺は生まれた。

そして、目が覚めると段ボールの中だった。最初は大パニック状態で、泣き喚いてすぐに寝てしまった。

寝るとそこにはエルシィさんがいた。さすが不思議空間なのか俺は生前の容姿のままだった。

これは俺の願いの一つの『エルシィさんと話したい』らしく俺が寝ていると彼女の都合にもよるが彼女の部屋に来て、話なんかをできるのだそうだ。

エルシィさんの部屋はとても女の子らしかったんだが、その話は置いておこう。

そこで彼女から聞いた話なのだが、俺は生前のまま赤ん坊になって、転生したんだそうだ。なんでも新しく生まれる赤ん坊に枠がなく、俺の分は無理やりねじ込むわけにもいかず俺は生前の体を素体にしている。つまり、生前の俺そのものだ。それは、もはや死者蘇生なんじゃないかと思ったけど、魂は同じだけど一度再構成されて若干違う部分があるのでセーフなんだとか。俺にはよくわからなかった。それで、段ボールの中に入っているというわけだ。拾う人も決まっていた。

あと、俺のちょっと違う部分はなんとスキルがあるらしい。しかも二つも。といっても攻撃的なスキルではない。身体能力に補正がかかるスキルと鑑定ができるスキルである。身体能力のほうはそうでもないが、鑑定のほうは結構良いやつらしい。といっても使ったことはまだないので、あんまり実感はわかないのだが。

なんでも俺とエルシィさんとの転生間際のやり取りを神様聞いていたらしく、なぜか俺のことが気に入ってスキルをくれたらしい。生まれて間もないころになんかそれらしい老人が夢に出てきて、


 「エルシィのことをよろしく頼む。スキルは10の誕生日に発現する。」


と言われたんだよな。

まあ、そんなこんなでエルシィさんとは仲良くやっている。

家族は、俺を含めて四人。父さん、母さん、姉さんである。皆美人&イケメンで俺とは似ても似つかない。またエルシィさんからの情報なんだが、俺は生前の容姿に成長するらしく、少し心配である。

生前の俺の容姿は不細工とは言わないが、割と地味な男だったからなぁ。

母さんは黒髪ロングの清楚系の巨乳美人で、父さんは体育会系の爽やかイケメン。その二人の地を受け継いだ姉さんは三つ年上で、清楚さを残しつつ快活さの溢れる魅力的な笑顔を持っている。もうすぐ13歳ながら、母さんゆずりなのかなかなかの発育をしていて、ちょっとしたときにドキッとすることがある。

家族との仲は良好だと思っている。母さん、父さんともに優しくしてくれるし、姉さんとも結構スキンシップをとっている。姉さんは少しブラコン気味なんだがな……。

そうそう名前だけは変わっていて、岩城総一郎から岩代蒼一朗へと変わった。

それ以外は本当に大きな変化はなく、穏やかな人生を送っている。

精神は肉体に引っ張られる。とよく言われるが、子供になった俺はまさにその通りだと実感した。

最初、小学校に入るときの心境は、


「まあ、小学生になったし、知識面で無双とかできるか」


なんて考えていた俺の今の心境がこちら、


「うぇーい!」


この一言である。

完全に小学生になったのである。

俺も最初この記憶を持ったままだと小学生になじめないかなと思ったのだが、そんなことはなかった。

こちらがじっとしていると向こうからやってくる。

それはもうすごい勢いでやってくる。

そんな感じで遊んでいたら、もう小学生になっていた。

今では親友や幼馴染と呼べるほどのやつもいる。

勉強もさすがにこのレベルじゃ何の支障もないし、これからも支障は出さないつもりだ。もともとこの家の子じゃない俺がこれ以上迷惑掛けれないし、このまま少しずつでも伴経していくつもりだ。

でも、鬼ごっことか秘密基地づくりとかもしたいし、結構忙しくて疲れる部分もあるんだよな。

ま、なんだかんだ色々御託を並べたけど俺は今生をかなり楽しんでいるということは確かだ。

そして、明日は10歳の誕生日である

神様らしき人の言葉によれば明日スキルが実際に使用できるようになるので本当に楽しみだ。

それに今日はエルシィさんとお話しできる日だし。


「何お風呂に入ってぼーっとしてるの?のぼせちゃった?」


「ごめん。考え事してた!」


おっと、葵ねーさんと一緒にお風呂に入っていたのに考え事しすぎたぜ。

そう、俺は今姉の葵とお風呂に入っていた。

葵ねーさんに後ろから抱きしめられるかたちで浴槽に入ってる俺はまさに天国を味わっていた。葵ねーさんは結構ブラコンで中学生になった今でも俺と風呂に入りたがる。

俺も結構恥ずかしいというか内なる欲求が現れるというか……。そんな感じなので週一回だけねーさんとはお風呂に一緒に入っている。

正直、今も内なる欲求と戦っている。背中に当たっている二つの双丘が……。

げふげふ。まあ、とにかく戦っているのだ。

ねーさんのことは嫌いじゃないし、むしろ大好きと言っても過言ではない。

だから、俺としてはうれしいのだが、そろそろやめてほしくもある。……主に俺の下半身事情的になのだが。

しかし、これはやめられないんだよなぁ。いつも凛として快活なイメージのねーさんも俺の風呂に入るのを断ると子犬でショボーンになってしまう。

俺はそれに逆らえない。無論逆らうつもりも毛頭ないのだが。


「ねぇねぇ、そーくん。今日の話なんだけどね!部活で……」


いつも凛として快活なねーさんも俺と二人っきりの時は、どちらかというと子犬でしょぼーん系に早変わりする。俺を信頼してくれて、こうなってくれると思うとすごくうれしいい。

そういうこともあって俺はねーさんと風呂に入ることがやめられないのだ。


「そーくん!葵ちゃん!晩御飯できたわよ!」


母さんの声が風呂場にまで届いた。

俺たちは二人そろってはーい!と返事をして風呂を上がった。

着替えてそのまま晩御飯を食べて、俺は自分の部屋に行った。

そこにはピシッと布団が敷かれていた。

いつも母さんがやってくれている。

基本的にこのまま寝てしまうので本当にありがたい。

さて、お楽しみのエルシィさんとのお話会に行きますか。

母さんに感謝し、俺はすぐに寝に入った。


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