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出会い2

大変遅くなりました!


って誰か待ってるのかこれw



最近テスト前に突入しましたので時間無さすぎ・・・




これからも絶対少ないです。。


見て行ってくれると嬉しいです☆

 「あぁ、起きたぁ・・・・・・?」

 さくらは何も言えずに、ただただうなずいた。心臓はもうとっくに暴れている。顔を見るだけでこんなにどきどきしちゃうのって初めて。

 男はまだ眠そうだが一応しっかりと目を開いた。そこでさくらはもう一度息を呑んだ。

 くっきりとした二重の大きな目、形の整った鼻――このかわいらしい顔立ちはさくらの好みにばっちりはまった。

 この人だったら昨日なんかあったとしてもいいかもなんて思ってしまっている自分に盛大に突っ込む。

 いやさすがに名前も知らないままはやばいでしょ。――もしかしてあたし昨日聞いたのかな?それだったらちょっと失礼?

 でも覚えてないんだもん。正直に言って聞くべきだよね?

 「あの・・・・・・どちらさまですか?」

 かわいらしい顔立ちだが、何となくさくらより年上に見えたので敬語を使った。

 すると、男はいやな顔ひとつせずに答えた。

 「杉田敦也だよ」

 うわぁー声も好きー笑らった顔もかわいいー!

 さっきの声は眠そうだったから気付かなかったけど、この中低音の優しい声大好きー!

 笑ったときに目が線みたいに細くなる感じすんごく大好きー!

 どきどきしまくったさくらが混乱した頭を必死に回して、自分の名前を名乗ることを思いついた。が、あたしはと言いかけたところで杉田は首を横に振った。

 「知ってるよ。上野さくら、でしょ?」

 あーもう確定だ確定だ。あたしは名乗った。昨日名乗った。名乗って同意してそういう感じになりました。あたしにこの男が釣れたことだけが不思議だが。

 じゃあ昨日の詳細聞くのとか失礼すぎる!でもたぶん昨日はだいぶ酔ってたはずだから覚えてないの分かってくれるかな?

 「どうしてあたし・・・・・・ここにいるんですか?」

 ここで今さらながら寝転がったままであることに気がついて、慌てて起き上がる。っと、起き上がろうとした時に杉田に肩を押さえられた。

 「起き上がっちゃだめ」

 ものすごく真剣な声にいきなり切り替わって、さくらはびくっとした。そんな様子のさくらに気付いて、杉田は理由を説明してくれる。

 「外から見えるから」

 確かに言われてみれば杉田はさくらを隠すように、窓側に寝ている。でも別に服はサイズが合っていないが着ているし、外から見られてまずいことはないはずだ。ますます疑問が深まったさくらに杉田は困ったように笑った。

 「時間無いんだけど言わなきゃだめ?」

 あぁ、そんな風に笑われるとだめだ。その表情でももちろんかっこいいけど。

 「ううん。後でいいです」

 ごめんね、と言って杉田は笑った。こんな顔もう見られない。

 それからしばしの沈黙があった。しゃべっていないとよりいっそう杉田が意識されて、見たい気持ちを抑えて顔から不自然に視線をそらしている。そうして、そろそろ沈黙が苦しくなってきた頃にさくらは尋ねた。

 「 時間が無いってどうしてですか?」

 さりげに杉田と視線を合わせてみる。すると杉田ににっこりと微笑まれて、慌てて視線をそらした。杉田の首元あたりで視線が落ち着く。

 「仲間が迎えに来るんだよ」

 仲間・・・・・・?変な言い回しで来る。友達と解釈していいのだろうか?

 「敵が先かもしれないけど・・・・・・」

 敵!?敵って何!?敵って!?誰の敵!?何なの何かの比喩!?

 さくらが混乱しまくっていると杉田がさくらの頭をぽんぽん叩いた。

 「安心して。俺が守ってあげるから。何のために俺がいると思ってんだよー」

 お願いだから、魅力のある顔であることを自分で自覚して!そうやって今までどれだけの女の人を落として来たの!?

 杉田は口を尖らせた。そのしぐさがかわいらしい顔にとてもあっていて、もう何度目か分からないがどきっとした。

 しかし、さくらは重大なことに気付いた。

 「敵ってあたしの敵ですかっ!?」

 そんな反感を買った覚えはない。せいぜい男の人に守ってもらわないといけない相手は、もしかしたらいつか現れるかもしれないストーカーぐらいだ。

 「うん」

 そう杉田が言った時だ。部屋のインターホンが鳴った。

 ピンポーン――

 明らかに杉田の表情が強張ったのが分かった。空気が一気にぴんと張りつめる。さくらはついていけず戸惑ったが、空気があまりにも張り詰めていておどおどすることすら出来なかった。さくらはただ杉田の言葉を待った。

 ――敵・・・・・・だろうか?

 すると杉田が意を決したように表情を引き締め、言い放った。

 「手荒くなったらごめん」

 えっ、とさくらに聞き返す余裕も与えずに杉田はさくらを抱きかかえた。いわゆるお姫様だっこだ。左半身に杉田の体温が伝わる。心臓はもはや破裂寸前だがどきどきしている余裕も無さそうな緊迫感だ。

 杉田は小動物のようなすばやさでベランダのドアを開け、外に飛び出した。――っとそこで杉田の足は止まった。

 そこには大きな銃を抱えた黒い戦闘服の背の高い男が立っていた。自分と並んだことがないので分からないが、杉田より十五センチぐらいは高いだろう。

 「無駄な抵抗はするな。少しでも変な動きをしたら、こいつの頭をふっとばす」

 男はさくらの頭部に銃口を向けて、にやっと笑いながら言った。杉田が悔しそうな顔で俯く。

 するとさくらと目が合った。杉田は口を小さく動かして何かを言っている。ごめんね、と言っているのだろう。

 銃口を向けられているのにも関わらず、意外とさくらは落ち着いていた。自分の人生の中で銃口を向けられるなんて夢にも思っていなかったので、信じられないというのが大きい。

 男が右足をこちらに踏み出してくる。杉田は左足後ろに引く。それをゆっくりと繰り返し、部屋の中にもう一度戻った。するとそこには別の男が立っていた。おそらく玄関をどうにかこじ開けて入ったのだろう。

 「そこに女を座らせろ」

 さくらに銃を向けている男は顎でベッドを示した。杉田はそれにしたがってさくらをベッドに座らせる。そしてさくらを安心させるためか、さくらを見てにっこりと笑った。杉田の立ち位置だとさくらにしか顔が見えない。さくらの位置からは男ふたりともに見えてしまうので、目だけで返事をした。

 「てめえはこっちに来い」

 玄関から入ってきた男は杉田の襟首を掴んで後ろへ引っ張った。思いもよらぬ攻撃で、杉田はたたらを踏む。そのまま引っ張って行かれ、さくらと杉田は部屋の端と端に離された。

 そして、右手と左手を後ろに引っ張られ、手に手錠がかけられる。杉田は不本意そうな顔だった。

 杉田に手錠をかけた男は杉田を強制的に座らせた後、足にも手錠をかけた。

 そして、さくらの元へ歩いてきてさくらの手足にも手錠をかけた。まさか自分までされると思っていなかったので大いに驚く。が、何をされるか分からないので声には出さないでおく。

 急に、さくらに手錠をかけた男がさっとさくらの後ろに回った。反射で振り向きかけて、硬直する。

 「少しでも変な行動したら撃つ。迎えが来るまで静かに待ってろ」

  こめかみに感じる銃口。その無言の強制力に初めてさくらは恐怖を感じ、ひゃっと悲鳴をあげた。

 「てめえ、静かにしてろ」

 さくらの耳元で低いどすの利いた声が言った。背筋がすうーっと冷えていく。怖すぎて怖すぎて涙も出なかった。


やー今回は太っ腹です!


更新中のアメーバの方と揃えたかったのでw



拙いなりにやってますホントに



我ながら健気www


これからも頑張っていきます!!

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