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3 看病

「………………………………お部屋、お借りしてもいいんですか?」

「躊躇いが伝わる間だな。ま、好きにどうぞ」

「……ありがとう、ございます」


 頭を下げる宇佐。その拍子にいつもと違う少し開けられた胸元のボタンのせいで彼女のそれがチラリと覗く。ごっつぁんです。


「良いよ。礼は確かに受け取ったし」

「………?」


 首を傾げる彼女。まあ分かられたら困るけど。

 とりあえず部屋と、おとはキッチンとトイレくらい案内しときゃいいか。あとは好きにしてもらっとこう。


「広い部屋じゃないけど、一応キッチンとトイレと貸す部屋だけ案内しようか」

「あ、はい。お願いしーー」


 くるるる……と。そこまで大きな音ではなくても、静かな部屋には十分すぎる程響く音量のそれはーー彼女の腹部から発されていた。


「っ……!」

「もしかしてキッチンに反応したのか?飯はちゃんと食えよ。体に悪いぞ」

「こっ、ここは聞こえないフリとかする場面ですよっ!?」

「いやあんなに響いて聞こえないフリの方がいたたまれなくなるかなーと」

「むうぅぅ……あぁ言えばこう言うぅ」


 何やら泣きが入りかけた声音の宇佐に、やりすぎたかと反省。

 普段からアイツとかを相手にしてると、女性相手の手加減とか分からなくなるんだよな。あいつならケラケラ笑って腹減ったから飯出せー、とか言うだけだし。


 それにしても涙目で上目遣い気味に睨みつける宇佐は、確かにかわいい。アイツで耐性が無ければと思うと……なるほど確かに恐ろしい破壊力だ。可愛いって凶器なんすね。


「まさか夏希や姉さんに感謝する日が来るとは……」

「なんですか、いきなり……ていうか大上さん、さては会話する気あんまりないですよね?」

「おぉっ、もしかして宇佐って頭良い感じ?」

「それ図星のやつじゃないですか!」

「決めつけは良くないぞ?例えば腹が鳴ったのも、もしかしたら宇佐じゃなくて俺のかも知れないしな」

「っ、もうっ!大上くんは意地悪です!」

「ははっ。急に褒めるなよ、照れちゃう」

「脳か耳のどっちか腐ってるんですか?!」

「あぁ、脳をいくらかへその緒に忘れてきたみたいなんだよなぁ」

「デリカシーだけじゃなく脳までへその緒にっ!?」

「今度取りに戻ろうとかなと思ってる」

「ムリですって!諦めましょう!お母さんのお腹破けちゃいますよ!」


 地味にツッコミ上手だなこの子。テンポ良く返ってくるツッコミにちょっと楽しくなっちゃう。

 とは言え俺も昼飯食べてないから腹減ったし、まずは飯にしようかね。


「とりあえず、カップラーメンでも食うか、ちょっと待ってろ、確かここらへんに」

「あの、なんでカップラーメン探すのに冷蔵庫探すんですか……?」

「あ、あった。宇佐はニンニクマシマシラーメンと汗だく激辛ラーメンどっちが良い?」

「嘘ですよね。女子にその二択突きつけるとか正気ですか?」

「これたまに来る姉さんのやつ。女子の姉さんは両方嬉々として食うけど」

「…………ここは私が退きましょう」


 これ以上は俺の姉さんへの流れ弾になると判断した宇佐は押し黙る。

 まぁウソだけど。姉さんじゃなくてアイツのだし。アイツも女子だから前提は一緒だろ。


「ほれ、どうする?」

「……もう、激辛ラーメンの方をください」

「汗だくより臭いの方が気になるか、さすが女子。んじゃ俺は醤油ラーメンにしよっと」

「えっ?!ちょ、ちょっと待ってください!普通のラーメンあるんですか?!」

「あるよ。てか無いとか言ってないだろ?」

「そうですけど!だとしたら選択肢に悪意ありましたよね!?」

「そんなもんない。さっき言ったのは姉さんのでこれは俺の。俺は普通のラーメンが好き」

「知りませんよ!私も普通の方が良いです!」

「気が合うな」

「心底イヤです」


 そんな感じで話しつつラーメン完食。変わり種も好きだけど、やっぱ普通が1番美味いと思ってます。


「はぁ……あなたの相手は疲れます」

「俺は面白かったけどな。意外と話しやすいんだな、宇佐って」

「あなたに言われても嬉しくありません。驚くほどに」


 ツンデレとかそんなもんじゃなく、心底って感じの声音。やっぱいじりやすいからってやりすぎたらしい。

 てか保存食のラーメンも無くなったし、もうそろそろ夕方だし。どうしたもんか。


「晩飯はどーしようか。なんか作るか?」

「………嘘ですよね。まだ食べるんですか」

「そりゃな。さっきのは遅めの昼飯、またはおやつ。どのみち足りないし」

「はぁ。ちなみに、食材あるんですか?」

「……ない、な」


 そもそも俺は料理は出来なくはないけど面倒だからしないし、アイツは買ってきたもん全て食い切るし。

 そんな2人しか来ない部屋だから、食材があるはずもない。


「よし、コンビニで弁当買ってくるか」

「……確かスーパーの方が近くにありましたよね?」

「あるけど、スーパーの弁当はこの時間帯だと良いの残ってないんだよ」


 いつの間にか日は完全に沈んでるし、繁盛してる店だから多分ほとんど残ってない。


「だから、弁当じゃなくて食材を買うんですよ……食材があれば、私が作ります」

「んん?おいおいまさか……部屋貸してくれる相手の胃袋を破壊しようってか?なんて恩知らずなやつだ」

「勝手に人を料理下手に決めつけないでください」


 眉をひきつらせて言う宇佐。そろそろキレそうだし、ここらへんにしとくか。


「そこまで言うならお手並み拝見といこう。苦しゅうない」

「……本当にまずい料理作ってあげましょうか」

「ひどいヤツだな、食材は大事にしろよ?」

「ここぞとばかりの正論、すごく腹立ちます」


 打てば響くタイプだなぁ。つい余計なことを言ってしまう。その分嫌われるだろうけど、まぁそこは慣れたもんだ。


「んじゃスーパー行くか」

「私1人で行けますが」

「財布と、ついでに荷物持ちになるって話なんだけど」

「……すみません、お願いします」


 ふむ、なんだかんだ根は素直。謝罪も感謝も言える。……話しやすい上に性格も悪くない、と。

 こりゃイジメの件は逆恨みとか嫉妬の線かな。宇佐がやらかして嫌われたとかの可能性は低そうだ。





 ちなみに、宇佐の作ったのは野菜炒めだった。時間がないからさっと簡単に作れるもので、栄養バランスが良いからとの事。


 予想外な事に、マジで美味かった。

 家庭用のコンロじゃ難しい火が通ってるのにシャキシャキした食感。薄すぎず濃すぎない丁度良い繊細な味付け。手慣れた素人とかの域じゃないレベルだった。


 美少女で性格もーー俺以外にはーー良さそうで、その上料理上手か。

 神様も贔屓ってするんだな、と思わずにはいられないわ。いや、これ以上に贔屓されてる奴を知ってはいるが。



「……けほっ」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 さて翌日の朝。

 梅雨らしく雨が降っており、久しぶりの登校を祝って晴れてはくれなかったらしい。まぁ梅雨だしそれは仕方ないか。

 

「けほっ、こほっ」

「………あーぁ」


 そんで宇佐の体調も、まぁ仕方ないことなんだろう。


「お前……結局風邪ひくとか、フラグ回収が丁寧すぎませんかね?」

「……うるさいです、けほっ」


 弱々しく睨みつける宇佐は、熱があるのか赤らんだ顔で布団を深く被っている。

 まぁ精神的にも肉体的にも疲れが溜まってたようだし、そこにびしょ濡れのまま歩いてたんじゃ風邪もひくか。多分しっかり休めば治るだろ。


「どうするかな。薬とか無いしなぁ」

「……別に私のことはほっといてくれて良いんですが、それとは別に薬くらい持っていた方が良いとは思いますけど」

「いや俺風邪ひかないし」

「……バカだからですか?」

「その発言こそバカだろ。ほんとに風邪ひかないのはバカじゃなくて、体調管理が出来てるやつだろ」

「まさかカップラーメンを冷蔵庫に買い溜めて保存してる人に正論を言われるとは……」

「俺だって料理くらい出来るわ」

「そうは思えませんけど……」


 たまに咳き込みながらもしっかり反応を返す宇佐。真面目なのか律儀なのか、それとも癖か。

 まぁ既に散々休んでるし、遅刻するくらい良いか。

 それにしても、薬はやっぱあった方が良いんかな。ちょっと買ってくるかね。


「じゃあな。行ってくるわ」

「…………はい、お気をつけて。背中とか」

「その時はダイイングメッセージには宇佐って書いとくわ」


 弱々しく頷く彼女に背を向けて仕事部屋をあとにする。

 ドラッグストアってどこにあったっけ?薬とか買わんから行かないんだよなぁ。

 そんなことを思いつつ、地図アプリを頼りに栄養ドリンクと風邪薬を買いに行った。……意外と良い値段するんだな、こういうのって。





「おい、これ飲めー」

「………んぅ」


 探し回って帰ってきたら、宇佐は熟睡してた。

 寝かせとけって話かも知れないけど、薬を早めに服用した方が早く治るはずだし、ここは心を鬼にして起こすとしよう。いやはや心苦しいですなぁ。


「へいへい宇佐ちゃーん?起きまちょーねぇー。いつまで寝てんですかー?」


 布団の上から肩を掴んでゆっさゆっさ。さっさと飲ませて学校行かなきゃいけないんだよこっちは。心苦しさ?捨てたわそんなん。

 そんな起こし方がお気に召さなかったのか、宇佐の眉間に皺が寄り、そして目を開けた。


「起きたか」

「………あれ、刺されてない……?」

「またそれかよ。てか待って、本当に心当たりあんの?不安になってきたんだけど」

「………学校に行ったんじゃ……?」

「いいから、ほれ。薬飲めよ」

「…………むぅ……ありがと…」


 ……これ、多分寝ぼけてるな。いつものお堅い敬語が抜けて、警戒心が抜け落ちたような声音になってる。


「栄養ドリンクもな。店員さんいわく、風邪の時に良いらしいぞ」

「……うん」


 これまた素直にコクコクと喉を鳴らして栄養ドリンクを飲む宇佐。

 育ちが良いのか、両手で小さな瓶を持って飲む姿は、しかし育ちの良いお嬢様というよりは小動物の類に近い気がする。


「よし、そんじゃゆっくり寝とけよ」

「……どこに行くの…?」

「学校」


 学生ですからね。遅刻だけどさ。ドラッグストア開いてなくて待ってたら遅くなったし。

 しかしこいつ、風邪のせいなのか寝惚け方がえげつないな。誰だこいつってくらい呆けてる。

 ぶっちゃけ普段のギャップで死ぬ程かわいいんだけど、不思議と今の気分は小さな子供相手にしてる気分な訳で。


「………ゃ…」

「声ちっさ」

「……イヤ…」

「何が?」

「……いやぁ…」


 良い歳して幼児化か?めんどくさすぎません?もうどうせ寝惚けてるだろうし布団かけて寝かしつけるか、と布団を掴む。

 と思ったら、その布団を掴んだ手を、弱々しく握られた。


「いかないでよ……」


 なんというワガママでしょう。

 こいつ、人んちで風邪ひいた上に薬と栄養ドリンクもらって、さらには看病しろと?

 

 ……というのは冗談で、きっと脳も使わず感情がそのまま言葉として漏れ出してるようなもんなんだろうな。

 服が濡れてた事もあるだろうけど、色々我慢しすぎて溜まったもんが爆発して風邪ひいたんだろうし、その我慢が出来ない状態が今のこれってことだろう。多分。


 普段はあんな態度だが、実は寂しがりな性格なのかも知れない。

 あと、普通に可愛らしい。

 多分、世の男子高校生にはクリーンヒットだろう。ただ、俺としては色々と面倒とか厄介さが勝つからセーフなだけで。もげたり逮捕だったりな。


「はぁ……やっぱ余計なことするんじゃなかったか…?」


 実際のところ、仕事は進まず、手間と時間がかかり、学校も行けず……全ての予定が狂った。良い事なんかひとつもない。

 こういうのが損得じゃないのは分かっているが、あえて損得の話をすれば利益はなく、損失ばかりだ。


 ただ、それでも。

 

――ほら、元気出してください。


 まぁ……これくらいなら、仕方ないか。


 結局、登校予定の初日はサボった。仕事はノルマの動画編集だけは済ませたけど。

 アイツらからは連絡がそれなりに入っていたが、うっかり寝落ちしていた俺は気付かず。


 結局、俺と宇佐が起きたのは昼下がりのことだった。


「へ……へ、へぁあ……?」

「……………んぁ?あ、宇佐……起きたのか?」

「う」

「う?」

「うゃああああっ?!」

「っ?!ど、どした?あとその発音すごいな!」

「て、手ぇっ?!」

「手……?あぁ、なんか握られてたな。よく寝れたか?」

「…………」


 あれ、沈黙しちゃった。まぁいいか、よく分からんけどその内再起動すんだろ。

 手を振り解き、顔でも洗おうと洗面台へ。冷たい水でさっぱりしてから水を持って宇佐のところへと戻る。


「「……………」」


 ま、まだ再起動してなかったのか。


「宇佐、水。………おい、大丈夫か?」

「……だい、じょうぶです」

「? なら良かった。ほい」


 顔を伏せて水を受け取り、宇佐はガバッと一気にそれを煽った。


「げほっ」

「おいおい……そんなに喉乾いてたのか?まだあるから慌てんなよ、ゆっくり飲め」


 案の定咽せた宇佐からコップをそっと奪い取って、代わりにティッシュを箱ごと渡しておく。

 もういっそペットボトルごと持ってきた方がいいか?いやまた一気飲みそれたら今度こそ吹いて濡れるかも。


「ほれ、おかわり。ここ置いとくぞ」

「………はい」

「熱は下がったか?体温計そこ置いてるから測ってみて」

「………はい」

「……36.9度か。だいぶ落ち着いたな、明日には治るんじゃね?」

「………はい」

「まぁもうちょい安静にしとけ。腹減ったろ?」

「………はい」

「お粥作るか………具はハバネロでいいか?」

「………はい」

「おい起きろアホ」

「あぃたっ?!」


 はいしか言わねぇこいつ。軽くデコピンをしてやると、目を丸くしてこちらを見てくる宇佐。


「お粥、ハバネロ味でいいのか?」

「い、嫌です!なんで病人にそんな刺激物食べさせるんですか?!」

「いや良いっつったろ、自分が」

「言ってま……せん?」

「っはは、聞かれてもな」

「………」


 自信がなくなったのか首を傾げる宇佐に思わず笑ってしまう。

 宇佐は何故か目を丸くしたままこちらを呆然と見てくるので、まだ体調が悪いのだと判断した。


「んじゃ玉子粥な。悪いけどネギはない」

「あ………はい」


 また覚えてなさそうな惚けた返事だったけど、これ以上文句は聞かない。

 スマホでレシピを見ながら作り、宇佐のところへ戻る。それにしても小さい土鍋が役に立つ日が来るとは……アイツが持ってきてから一度も使ってなかったのにな。


「ほれ、自分で食えるか?」

「はい……」


 トレーごと宇佐の膝に置き、レンゲを渡す。おずおずと受け取り、ゆっくりとした動きでお粥をすくい、口に入れた。


「……美味しい」

「良かった良かった。サイトのレシピ通りだけどな」

「……ありがとうございます」

「おー」


 あんまり食べるところを見られても嫌だろうし、一端席を外すか。少しでも仕事を進めるとしよう。と思いきや、


「待ってください」

「んん?」


 呼び止められた。まだ何か欲しいもんでもあるのか?


「どした?トイレなら自分で行けよ?おまるはないぞ」

「ち、違いますっ!女子にそんな、ほ、本当にどういう神経してるんですか!」

「ごめんて。で、何?」

「あ……あの、えっと」


 まとまってから声かけんかい。と思ったけど、なんかこのパターンあったような、と思い出す。


「手でも握って欲しいのか?」

「はぁ?ふざけないでください」


 違った。じゃあ何だ?と首を傾げて見せると、宇佐は言いづらそうに顔を伏せた。


「……あの、ですね。私、まだ体調が戻りきってなくてですね」

「だろうな。明日までは安静にしとけよ」

「はい……それで、私の家がちょっと遠くて、その」

「1時間くらいだっけか。キツかったら今日もそのまま休んでけば?帰るなーー」

「い、いいんですかっ?」


 帰るなら駅まで送るけど、と言い切る前からに勢いよく顔を上げた宇佐の言葉に遮られた。

 その目に映る期待と不安、申し訳なさを見て、つい肩をすくめる。その仕草に何故か不安の色を強くする宇佐に言葉を放り投げる。


「あのな、病人なんだから治す事だけ考えろ」

「え……」

「ここを好きに使っていいし、簡単な飯くらいなら作る。昨日野菜炒め作ってもらったしな」

「で、でもあれは……」

「うるさい。あぁ、それとも襲われる心配でもしたか?」

「へ?い、いやちがっ?!」

「確かに俺は善人じゃないけど、病人襲う程堕ちてないから安心していいぞ」


 そこでふとコップの水がなくなってる事に気付いた。あぁ、呼び止めらたのこれか?

 

「ちなみに水、冷えてなくても大丈夫か?」

「えっ、あ、はい」

「オッケ。んじゃペットボトルごと置いとくわ。土鍋は食い終わったらそこらへん置いといて」


 仕事部屋の空きスペースに保管していたペットボトルを一本取り出してベッドの脇に置く。……アイツの水だけど、一本くらいバレないよな。

 とりあえずこれでしばらく放置で良さそうだし、仕事に集中しますかね。パソコン持っていかないとな。


「んじゃ、なんかありゃ呼んでくれ」

「あ………」


 なんかまだ言いたそうな感じもしなくもなかったけど、大事な事なら呼ぶだろうとスルーして部屋を出た。


 結局呼ばれる事なく夜まで仕事に集中して、晩飯も2人ともお粥で済ませた。体調もほぼ問題なさそうだし、明日は学校にも行けるだろう。

 それにしても昨日今日と妙な事になったもんだ。学校には行けなかったものの、仕事としては思ったより進んで余裕が出来たし良しとするか。


「んじゃ早く寝ろよ」

「はい……おやすみ、なさい」

「ん、おやすみー」


 就寝の挨拶を言う宇佐は、何故か気恥ずかしげだった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] よくある、常に敬語で落ち着いただけのヒロインではなく、普通のノリでツッコミが出来たりで会話が出来る所。 [気になる点] 誤字脱字が目立つ点。 3話の序盤 > 頭を下げる宇佐。その拍子に…
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