エピローグ 〜遠い過去の文献より〜 (プロローグ)
色んな作品に影響を受けていることが、わかる人にはわかると思いますw
9と9が9を迎えし時。
空は真紅に染まり、所々が黒く裂け始める。
空の裂け目からは、羽の生えた大きな赤ん坊が幾千と舞い降りる。
空を飛ぶ赤ん坊の集団は、無慈悲に世界の人々を喰らう。
血の雨が降り、阿鼻叫喚の地獄絵図の中、赤い空に一際大きな裂け目が現れた。
中からは男とも女とも言えぬ無表情で毛のない巨人が舞い降りる。
巨人が地上に降りたかと思うと、大きな口を開けてとてつもない声量の声を出した。
そして世界の時は止まったのである。
幼い天使たちと数名の魔術師を残して。
〜終末の詩より〜
そして現在、聖歴965年。
アドベンド王国、ここは世界で初めて冒険者を職業として認めた国である。
冒険者ギルドを設立して以来、各国から冒険者になる事を夢見た者達が次々と集まっていった。
そうして強力な人材を集めた事で領土が増え、現代では大陸最大の王国となったのである。
これは冒険者発祥の国、アドベンドの辺境の地にて始まる、とある少年の悲劇の物語。
大いなる使命と過酷な運命を背負った少年の物語だ。
不定期で、ぼちぼち投稿していこうと思ってます!