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ちなみにグリーンはオスです。
曰く、僕たちが現れるだろうことに気付いていたという。
僕たちが倒れていた近くに聖女像があり、その聖女像は
十数年に一回、淡く光るのだという。
一際淡く光った日、「子供」がこの聖女の街「リーンホワイト」
に迷い込むらしい。年齢はまちまちであるが、
多くは心が傷ついてる子供であることも教えてくれた。
猫と一緒だったのは僕がはじめてであることも同時に教えてくれた。
この世界でも猫は話さない。
だが、聖獣は言葉を話すらしい。
聖獣とは、動物と同じ姿を持ちながら知性と魔法に秀でた存在で
本来なら王都で丁重に保護される対象だ。
しかし、この地は王でさえ足を踏み入れることのできない、
聖女の街。全ての決定権は今代の聖女にある。
グリーンを連れていかれるようなことはない、と言ってくれて安心した。
ジャックとナリーは僕たちみたいに転生してきた子供を、
ある程度自立するまで世話をする守り役であるという。
あの星が降った日も、聖女像を見に来たのだという。
と、いうことは僕たちが成人を過ぎたら、新しい「迷い子」
が現れるのか。その時には僕も……ん?
「グリーンが聖獣?!」
スルーしていたが、思い出したかのように椅子を飛び上がった。
「何らかの魔法が使えるんじゃろ?グリーンよ。」
それまで静観していたグリーンが顔を洗いながら
「まぁねぇ。これから生きていくために使っていけないかなって思ってるよ」
と言ってウインクをした。
……表情が豊かになってるな……。
次回はリーンホワイトのお金の稼ぎ方の話など。仕事の都合で9月の末の更新となります。