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12話 藤野 玄人、ただいま帰りました。

「んん…」


 俺が目覚めると、そこには女神様がいた…え?女神様?


「ど、どうしたんですか…また俺死んだんですか?」


「違うよ?君はギルドマスターに助けてもらったの。だから死んでないよ!いや、死んでないけどさあ……私いったよね?神を信仰しなさいって。毎日祈ってたら、ああいう場面でも力を貸してもらえたりするんだから」


 なんだっけ、それ?


「ほら、忘れてたね!これからは、毎日ちゃんと祈るようにしてね!てことで、私忙しいから!ばいばーい」




「んはっ!」


 俺が目覚めたのはベッドの上だった。


「あっ、起きたわね〜」


そこにいたのは、ギルドマスターだった。


「お、おはようございます」


「はいおはよ〜。早速なんだけど、色々聞かせてもらってもいいかしら?」


 あ、怖い。目が怖い。


 それから、俺はいろんなことを話した。ジェネラル・ゴブリンが三体同時に現れたとか、ゴブリンをたくさん倒したとか。


「で、なんでさっさと逃げなかったのかしら?」


「いや、囲まれてたんで逃げれなかったんですよね。で、スキル使ったりなんやかんやでこうなりました」


 はぁぁぁ、とギルドマスターはため息をついた。


「もう少し慎重に戦えないの?そんなんじゃ、明日には死ぬわよ?私、ギルドの子には死んでほしくないから、もうちょっと命を大事にしてちょうだいね?」


「は、はい…」


 俺が返事をすると、ふわっと笑って


「わかればいいの。じゃ、お大事にね〜」


 そう言って、部屋から出て行った。


「……で、ここはどこだろう」


 よし、部屋を出てみよう。そう思った時、


「玄人!大丈夫!?」と、全身包帯だらけのキャルロットが入ってきた。


「いや、お前の方が怪我してるじゃないか!」


 キャルロットに対して俺は、絆創膏が五枚程度。女性より傷が少ないのは男としてなんだかなあ……って、そこじゃなくて。


「キャルロット、自分の部屋に戻れよ?その体じゃ、立ってるのも辛いだろ?」


「いいえ?もう大体傷は治ってるの。でも、それを言うとここから追い出されて、外に出るの。そうすると、爺に伝わって面倒なことになるのよ。だからこのままってわけ!どう?完璧でしょ!」


「そうだな、今のが聞かれてなければ完璧だった」


「んえ?」


 キャルロットが首をかしげる。そう、彼女の後ろには、爺がいるのだ。


「じ、爺?今のは冗談よ?き、聞いてるかしら……ぎゃっ!」


 爺がキャルロットの耳たぶを引っ張っていく。


「いだいいだいいだい!!ちょ、ちょっと爺?私、これでも王女なのよ?この扱いはなくないかしら?」


「王女なのに何も言わず護衛も付けず勝手に冒険に行っておいてこのザマですか」


「……すいませんでした」


「藤野様も、後でお話を伺いますので」


 こってり絞られました。




「で、ここはどこなんだ?」


 俺は疲れた顔をしたキャルロットに聞く。


「え、えーと…王都病院ね。ここ、王都よ」


「王都?」


「ええ、いろんなものがあるわ。あ、そうそう、私が通ってる学校もここの近くなのよ」


「そうなのか。じゃあ、入学手続きをしてこないとな」


「あー、それなんだけどね、編入は、トーナメントがあって、それで上位に入らないといけないらしいの。で、そのトーナメントが来週あるんですって」


 なるほど、じゃあ、俺が次にするのは、そのトーナメントで上位に食い込むことだな。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回、時間がなくて短くなってしまいました。

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