太陽戦士ソルテラス
色々わかりにくいと思いますが精進します。
敵から間合いを取り構えて、両腕で円を描く。なんか腕の軌道で青い光が円を描くが気にせず続けよう。
「コロナ!」
両腕を交差して回しポーズを決めていく青い光が図形を描くのが気になるが続ける。
「フュージョン!」
変身ポーズを続けると青い光の線が何かの紋章を完成させる。
「コネクト!」
両拳を打ち変身ポーズを完了すると、完成した紋章が眩光を放ち俺の体を包み込む。なんだ!?アナウンスが聞こえる。
「ソーラーアーマーコネクト完了、システムオールグリーン」
ドラマと同じアナウンスだよ、中野さんのナレーションは入らないけど。全身がスーツに包まれている感覚がある、視界が撮影用の着ぐるみの物でなく各種表示やメッセージのある本物だ。俺は大見得を切って叫ぶ。
「太陽戦士!ソルテラス!」
ソーラーアーマーが光を放ち、変身が完了すると俺はさっきまで対峙していた黒山羊男に間合いをつめて正拳突きを放つ。動きが軽い!早い!重い着ぐるみじゃなくて本物の強化服だ。
黒山羊男は吹っ飛び壁に激突してめり込むみんな目を丸くしてこっちをみている。次はソーラーマグナムだ!と思ったら、インフォメーションが入る。
「属性が足りない為使用不能」
その後にモニターに使用可能の武器と能力の一覧が表示される。結構使えないやつが多いなぁ。スーツの基本性能が高いから文句は言えないな、だったら接近戦だ!
レイモンさんと対峙している黒山羊男に飛び蹴りを放つ、こっちも1発KOだ。
「ありがとうございます!ソルテラス様」
騎士と戦っていた3人の黒山羊男が一斉に俺に向かって来た。
「プロミネンスソード!」
腰の装甲から柄の部分を取り出し叫ぶと光の刀身が現れる。襲いかかる黒山羊男達に光の刃を一閃すると全員真っ二つだ。
「貴様!何者だ!何故神気を纏っている!」
「太陽戦士ソルテラスだ!魔神ダウナー!太陽の輝きを恐れぬならかかってこい!」
「おのれ!太陽神の使者か!?」
自分が太陽神の使者であるかは俺にはわからないがダウナーが悪者だということは間違いない。
ダウナーが目からビームを放つ。バリアーが使えないため側転で回避しながら間合いを詰めていく。ビームが出る前にセンサーが感知し軌道が読めるので避けるのは簡単だ。
間合いを詰めるとダウナーは黒い剣をだして切り掛かってきた。プロミネンスソードで受け流し切りつけると、バリアーみたいなもので軽減され、かすり傷がついただけだった。
「光の剣でも我が結界を完全に破ることは出来ぬようだな!」
足払いを掛けるとバランスを崩して膝をついた、隙が出来たところ気合いを込めて切りつける。
「ぐあぁぁぁぁーー!!」
かなり深い傷を負わせることが出来た、人間だったら重傷だろう。しかし黒い煙のようなものが出てみるみる傷を塞いでいく。
「かなり痛かったが我を滅することは出来ぬようだなぁ!」
しかしダメージを与えることが可能ならば一撃で息の根を止めれば倒せるな。ならばアレを試してやる!プロミネンスソードと格闘を駆使してダウナーの体勢を崩す。バランスを崩して隙が出来た。今だ!!
「バーニング!」
プロミネンスソードの刀身が2倍になる。
「フレア!」
大上段にプロミネンスソードを構えるとソーラーアーマーの目が光る。
「スラァァァァシュッ!」
一気に振り下ろすとダウナーが真っ二つになり、切り口から光を放ちながら消滅していく。
「馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁーー!!」
ダウナーが消滅した跡には変身ポーズのときに描いた紋章が光っている。この紋章は一体なんなんだろう。そして俺の周りに光の粒子が集まり、離れていくと変身が解除されていた。
勝ったなと一息つきかけたら遺跡が崩れだした。全員で急いで遺跡から逃げ出す。崖下の洞窟も、遺跡も全て崩れていた。魔神が死んだことによって本拠地も崩壊したのかな。
辺りはもう夕暮れ時だ、沈む夕日を背に何かがこちらに飛んで来る。近づいて来てその姿が明らかになる。西洋風のドラゴンだ、真っ白で鱗でなく羽毛に覆われている。アーシアと騎士団はドラゴンの姿をみると跪いた。
「ソルテラス様、ホーリードラゴンのファルナ様です」
アーシアの俺の呼び方がケンからソルテラスになっている。ホーリードラゴンっていうことは聖なる龍なのかな。ファルナは俺の前に着陸すると綺麗な女性の声で俺に話しかける。
「ソルテラス様始めまして私は太陽神ソルテ様の使者、ホーリードラゴンのファルナと申します、魔神ダウナーが滅びたことにより私の封印が解けソルテ様の力も少しですが戻りました」
なんか分からない事だらけだけどファルナが解放されて神様の力も戻ったならダウナー倒して本当に良かったよ。
「ソルテ様がソルテラス様と直接お話がしたいそうですので私と共に太陽の神殿に来ていただけないでしょうか」
正直な話ソルテラスとして悪者を倒したが、この世界の事や自分の事も含めて分からない事が多過ぎる。神様に聞いたらたぶん教えてくれるんじゃないかな。
「わかったソルテ様に会いに行こう。太陽の神殿にはどう行けばいいんだ」
「私の背に乗って下さい、人の足ではたどり着くことができません」
じゃあ行こうかな。あ!アーシアとレイモンさん達まだ跪いている。
「ちょと跪かないでください!みんな結構地位のある人達なんでしょう。今まで非常時だったからついタメ口でしたけど俺、自分が何者かもわからないんですから」
「神の鎧を身にまとい古の魔神を滅した貴方は神に近しい存在、跪いて当然です」
「俺そんなんじゃ無いから普通の人間として接して下さい!」
取り敢えず神様に会いに行くか。
火の精霊しか解放してないので飛び道具やバリアーは使えません。
決め技は名前通り、火属性なのでつかえます。




