3-1 + 三つの自由 +
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翌朝、黒服たちが嬉しそうに眺めるテレビの大画面に瓦礫の山が映し出された。
黒服のアナウンサーの言うことを信じるなら、その映像はわたしたちの国を支援してくれていた小さな国々の首都や有名な観光地の変わり果てた姿だった。あのB国に大量の核ミサイルを撃ち込まれて一瞬で滅亡したらしい。
昼過ぎ、黒い船に乗ってわたしたちの国に際限なく上陸してくる黒服たちの最新映像が公開された。画面を見つめる黒服たちの目は異様に輝いていた。画面にはいろいろな言語でテロップが流れた。
――――我々が行った核攻撃は世界の平和と秩序を保つための正当で必要な処置だ!!
テロリスト国家を支援する国はこの世界から抹消されて当然だ!
本日、国連安全保障総会が緊急開催され、我々の主張が認められた!!!
我々は誓う!!
我々はテロリスト国家の極悪国民に虐殺された善良な人々の恨みを晴らす!
我々は決議した!!
明日から拷問、陵辱、略奪の自由を保障する!
明日から誰の許可もいらない!
テロリスト国家の男どもを自由に拷問しよう!
テロリスト国家の女たちを自由に陵辱しよう!
テロリスト国家のあらゆる財産を自由に奪おう!
我々は共に戦う善良な仲間を世界中から募集する!
我々と共にテロリスト国家の極悪国民を好きなだけ拷問し、思うがまま犯し、徹底的に奪おう!!