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Le contraire  作者: リリー
初等部
8/24

3

 「有理亜、どうかしたの?」



時間割とにらめっこをしていると架音が心配をしたのか話しかけてきました。

これは‥‥‥‥‥‥



 「架音、こんな授業だったんですか?」


 「そうだね‥‥‥‥普通の教科と社交ダンスやマナーの授業‥‥‥‥幼稚部からあったよ」



遠い目をしている架音。話を聞くと、

前世では一般家庭より良い程度だったらしいので苦労をしたらしいです。


確かにそれは苦労しますよね‥‥‥‥‥。



 「でも、有理亜も昔は結構上級家庭だったんでしょ?

  セントマリア音楽学院にかよっていたんだから‥‥‥‥‥」


 「一般科目が殆ど有りませんでしたよ

  音楽科目多数にフランス語、イタリア語などの語学、マナーもありましたけど

  社交ダンスなんて有りませんでした‥‥‥‥‥」



習っている人は多かったみたいですけど‥‥‥‥‥。

私も含め‥‥‥‥ですが‥‥‥‥‥。



 「楽器演奏とかも授業であるからいいかもね」


 「‥‥‥‥そうかもしれませんが、私何も習っていないんですよ?」


 「あー‥‥‥‥確かに」



言ってから気づいたのか、架音は苦笑をしています。

当たり前です‥‥‥‥‥何も習っていない人がかなりの腕前を持っている事になるから

怪しまれるでしょう。


勿論今世では全く演奏をしていないので鈍っているとは思いますが‥‥‥‥‥。



 「折角だし、先生を探そっか。

  そろそろ必要だと思っていたし‥‥‥‥‥」


 「架音、お父様の許可は‥‥‥‥」


 「まぁ、あの人はどうにかなるよ。

  と言うか今は海外出張でいないし‥‥‥‥」



何気に父親を貶していますね。

いえ、分かりますよ‥‥‥‥?


お父様は良い方ですが‥‥‥‥‥仕事人間過ぎるのです。

幼稚部の家にいた時ですら余りにも顔を合わせませんでした。


流石に入院騒ぎになると、お父様も一度は来ますが‥‥‥‥。



 「有理亜、前世でしていた習い事って何?」


 「えっと‥‥‥‥弦楽器とピアノにフルート、それから声楽に

  茶道、華道、日本舞踊、体操に新体操、社交ダンスもやっていましたが‥‥‥‥‥

  あと絵画に‥‥‥‥マナーと‥‥‥‥語学教室に‥‥‥‥」


 「ちょっと待って!」

 

 「あぁ、体操と新体操は父には指を怪我すると

  嫌な顔をされましたが、その辺りは自由でしたよ。」


 「そこじゃないよ!どれだけ習い事をしていたの?!」



え、そっちですか‥‥‥‥‥?

友人達も同じくらい習い事をしていましたし‥‥‥‥



 「確かに多いとは思いますが、どれも週一か週二でしたから‥‥‥‥‥

  それに、音楽関係と華道に絵画、マナー、語学教室は家まで訪問してくれましたし‥‥‥‥」


 「因みにご実家は何をしていたの‥‥‥‥?」



何か呆れています‥‥‥‥。

確かにお金持ちの部類に入りましたが、今ほどでは有りません。



 「父はセントマリア音楽学院の理事長をしていましたね。

  母の実家は茶道の家元でした。」


 「十分お金持ちじゃん‥‥‥‥‥」


 「そんなこと有りませんよ。

  友人達なんて、もっと規模が大きかったですし」


 「上には上がいるっていう話はいいよ‥‥‥‥。

  じゃあ、音楽関係と社交ダンスとマナーぐらいは習えるかな?」


 「おそらく‥‥‥‥」


 「すぐ覚えちゃいそうだけどね‥‥‥‥」



経験がありますからね‥‥‥‥‥。

6年もしていませんでしたから鈍ってそうですが。



 「2年生から放課クラブに入らなくちゃいけないからそこも考えものだよね」


 「放課クラブですか‥‥‥‥?」


 「伊織は生徒会にはいったみたいで無いけど。

  2年で生徒会に入る人なんてほとんど居ないよ‥‥‥‥‥」



我が従兄ながらチートだと言っている架音

まぁ、確かに伊織さんってチートですよね‥‥‥‥‥。



 「取り敢えず、音楽関係は僕もしたいし‥‥‥‥‥あの人に頼むとして、

  社交ダンスとマナーは僕と同じ先生でいいかな?」


 「はい」


 「じゃあ、連絡をしておくよ」




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