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今度は楽しんでいこうと思います の改正版です。
少し変えてあったり、変えないものもあったりするかもしれませんが宜しくお願いします。
__混乱しています。
何時ものように、体調不良で倒れた時におもいっきり床に頭を打ち付け
何か変なものを思い出しました。
違うはずの父母、祖父母が居ました。
そこで暮らしていて、事故に遭う記憶が鮮明に流れてきました。
おそらく自分でしょう‥‥‥‥
ということは‥‥‥人生2回目、という事でしょうか‥‥‥‥?
そんなことを思っている中、ノックも無しに入ってきた双子の兄である架音が
倒れた私を心配して部屋まで来てくれたようです。
「何で起きてるの?」
「目が覚めて、暇だったので‥‥‥‥」
深い溜息をつく架音。
架音は父親似の黒髪と欧州人の母の血を
受け継いだブルーの瞳の神秘的な美少年です。
その濡烏色の黒髪は同じ双子(?)なのに劣等感を感じますね。
「何かあった?」
「いえ、ただ眠れなくて‥‥‥‥」
前世のことを思い出したなどとはいえません。
しかも、相手は双子の兄なので5歳児です。
「じゃあ、眠くなるまで話してよっか」
「良いんですか?」
「ただし横になった状態だけどね」
私の兄ながら、子供らしさが有りません。
世界有数のお金持ちの教育舐めていました。
「そう言えば、父さんがパーティーに出てほしいって言っていたよ」
「お父さまが‥‥‥‥?」
珍しいですね‥‥‥‥今世は虚弱体質な上、
喘息を持っているので幼稚部にすら通っていません。
なので、パーティーなどには一度も参加したことは有りません。
「あー‥‥‥‥」
私がきょとんとしているのを見て、架音は口ごもりました。
何か、言いにくい事なのでしょうか‥‥‥‥?
そう思いつつ返答を待つと数秒ぐらいして口を開きました。
「有理亜が社交界で余り知られていなかったの知ってる?」
「ええ・・・まぁ知っています。」
パーティーに一度もでたことなかったからですよね?
それに、学園にも通っていませんから‥‥‥‥
「それで・・・・めんどくせー。」
あ、れ‥‥‥‥?
今‥‥‥‥架音らしくない言葉が‥‥‥‥
「架音‥‥‥‥?」
「ん?何かな?」
いつもどおりの笑顔‥‥‥‥でも、見間違えにも思えません‥‥‥‥。
「まぁ、どこからか情報が漏れたらしくてね。
色々話題に出てるみたいだから‥‥‥‥」
「成る程‥‥‥‥分かりました」
何時も外に出ない私に色々話をしたり、相手をしてくれる
架音の言うことぐらい聞きたいのです。
そう思い、自然と了承しました。
「でも、体調とか大丈夫?」
「最近は調子もいいですし‥‥‥‥」
「‥‥‥‥なら、来週にあるからそれまでに整えてね。
あと、絶対に無茶しないように」
「はい」
今世初のパーティーです‥‥‥‥頑張ってみましょう。