魔王の最後
魔王歴174年、時の魔王ルシファーは崖っぷちで命の危機に晒されていた。
「ようやく追い詰めたはルシファー。」
「これでようやく決着がつくな。」
「さあもう逃げられませんはルシファー様。」
魔王であるはずの男が女たちにである。
きっかけは些細なことだったが今やそんなことは関係ない。今最も重要なのはこの場から逃げ出すことだ。
「ま、まあ待てお前たち、まずは話を、っておい」
ガスッ、言葉を遮って剣が落ちてきた。靴のすぐ横に刺さった剣は一気に燃え上がった。
俺は魔法陣で防ぎ、「おいおい殺す気か、冷静になれ。」といいつつ距離を取った。
「お前たち、話せばわかるだからその魔力を押さえろ。」
そういいつつも俺は逃げ道探す。なんとか逃げださないと死んでしまう。
「話せばわかるぅ、今更どうにかなると思ってるのかよ。」
魔力を押さえもせず近づいてくる、その上てには大剣を持っている。
「全てあなたが悪いのですルシファー様、おとなしくやられてください。」
いたって優しいはずなのに恐ろしく冷たい声だ。とても聞いていられないので唯一の逃げ道、崖から飛び降りた。
「あっははははは、さらば。」
などといって余裕綽々でいると、グサッ。
「はっ。」
俺は驚いてしまった、(「まさかホントに刺されるなんてな。」)そう思いながら海に落ちていった。