サボテン、登場ス。
「あー。疲れたぁ・・・」
思わずノビをしてため息。今日はネットワーク構築の実習が思いのほか延びた。
僕、菊地雄次(20)、明月大学情報学部2年。一応大学生。
浪人しないで月大に入った事は菊地家七不思議の一つに数えられている。
言い返せないのがまた残念だけど。
「帰ってきたとたん、そんな顔してんじゃねえよ。」
カッ!
乾いた音の先には長いトゲ。
正面のテレビの上には、サボテン。
ああ・・本日も容赦無い攻撃ですね・・
「仕方ないだろ?今日は、実習があったんだから・・」
「そんな暗い顔してると飯がマズくなるんだ。」
お前、飯食わないだろ。
サボテンなんだから。
・・ん?何でサボテンが喋るかって?
僕も知らない。家の大学の傍のゴミ捨て場で拾ったんだけど、その時には既に喋ってたね。
まあ世界は広い訳だし、喋ったり、トゲを飛ばしたりするサボテンがいたって不思議じゃない。
まあ少しばかり、性格が悪いのが問題だけどね。
「疲れたならとっとと寝やがれ!」
何か今日は虫の居所が悪いらしい。何を言っても無駄だろう。寝るか。
小説投稿は、初めてです。
読みにくい文章ですが、しばらくお付き合いお願いします。