1:魔装機の世界
小説初心者ですので皆さん暖かく見てくれると嬉しいです。
アドバイスなども受け付けていますのでどうかよろしくお願いします。
ただ、あの時はついて行きたいと思った。
ただ、あの時は力になりたいと思った。
どうなんだろう・・・
本当に力になれてるのかな?
いつも思うんだ、僕でいいのかって・・・
なんであの時投げだしたんだろうって・・・
でも・・・今はわかるよ・・・
僕はもう迷わない。
もう逃げない。
だから・・・
僕は信じよう・・・
この体が朽ちてなくなるまで・・・
さぁ・・・
僕は奏よう・・・
僕と君の、終焉を・・・
暗闇。
人はそれに恐怖を覚えるもの。
一部の人間にとっては関係のないことだろう。
「う~ん・・・こうかな~?いや、こっちかな・・・」
とある部屋で機械のようなものをいじる少年。
いや、あどけなさが残るだけで青年と呼ぶ方が正しい。
部屋は暗い。
窓をカーテンで閉め切っているために明るさが漏れてさえいない。
一心不乱に黙々と作業を続けている。
人から見れば変人と呼ばれてもおかしくはない。
彼の名前はジン・アルサード。
今まさに彼がいじっているのは魔装機と呼ばれる機械をいじっている。
「よし・・・ここをこうして・・・こうして・・・こう!できた!」
意気揚々と笑顔を見せながら高らかに魔装機を掲げる。
だが、ふと目に入った時計をジンは見てみると時間はすでに昼前。
「あ!やっばい!魔学省にいかないと!約束あったんだ!」
急いでジンは身支度を整える。
さっき調整が終わった魔装機は机の上に置き、周りを整頓して家を出た。
魔法科学装備機械、通称魔装機。
この世界にはこの魔装機が繁栄している。
生活に使うもの、学業に使うもの、戦闘に使うもの。
様々な用途そのすべてに魔装機は使われる。
この世界、アルタレーデではごく自然なことだ。
アルタレーデ。
魔装機によって発展した世界。
魔装機なしではいられない世界。
一度文明が崩壊したこの世界には昔あった自然は今や貴重なものとなった。
終焉戦争。
この世界で起きた史上最大規模の悲惨な黒歴史の一つ。
科学文明国、セ・イレード。
古代魔術国、ダリス・カーラン。
二つの大国が全てを総動員して覇権を争った世界大戦のことだ。
非戦闘員も合わせて両国に甚大な被害をもたらした戦争。
数えきれないほどの死者を出し数えきれない悲劇と怨念を生み出した忌まわしき出来事。
人々はそれを忘れることはない。
終焉戦争が終結して早40年。
すでに両国は平穏を取り戻し穏やかに暮らしている。
忌まわしき記憶は人々から消えることはないのだが。
息を切らしながらジンが急ぐ先は魔装研機関。
魔装機研究機関の略である。
ジンは科学文明国セ・イレードにある魔装機研究機関≪ジルディアシルト機関≫に所属している。
最年少で魔装機を開発した天才なのだ。
そんな天才でも叶わないのはいくらでもある。
時間ぎりぎりで家を出たためろくに服装も整えてはいない。
息を切らしながら全速力で走る。
「早くしないと!また教授に叱られるよ!」




