表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/8

第三話 おっぱい嫌いなやついるいる?いねーよな?

周囲を探すと老朽化したビルの一階のところでミュータントに誰かが襲われている。

見たところ装備は簡素で素人だ。



「くそっ」

流石に見て見ぬふりはできない。




背中からシャベルを引き抜くと健一はそのミュータントに向かってぶちかました。


ーーーーゴンッ



鈍い音と共にミュータントは健一の方を見る。



ギィィィィィィィイイイイイイイイイ!!!



ミュータントが健一に怒っている。



「おい、女!ここから逃げろ!」


ミュータントの標的は健一に変わった。



シュルルルルルルル

長い舌が健一目掛けて飛んできた。



カンッ

健一はシャベルでそれを弾く。



「こいよ!」



両腕でシャベルを構える。




ハンターの目標は2つある。


一つは地下から上がり、地上に残された300年前に残された地上の物を持ち帰ること。

そしてもう一つは生き残ること。


地上の毒ガスとウィルスは準備さえすればなんとかなる。

しかし、ミュータントと出くわした際に生き残る最適解は逃げることではなく“戦って倒す“ことだ。


ハンターと呼ばれて何度も地上に出て帰ってきている人間たちは、必ずと言っていいほど戦いに秀でていることが多い。


この男、砂場健一が伝説のハンターと呼ばれる理由もそこにある。




「今まで何匹屠ってきたと思ってんだ!」



ミュータントの舌が高速で健一を襲うが、シャベルを槍のように持って先端の剣先の部分でそれを全て弾き返す。


しかし、弾き損ねた舌が健一の胴体を思いきり薙ぎ払い

身体が吹き飛ばされる。



ガンッ


ビルの壁に身体がぶつかり床に伏してしまった。

シャベルを杖代わりにして立ち上がる。



「ミュータントの相手も久々で俺も鈍ってんな」



ギィィィィィィィイイイイイイイイイ!!!


うねり声を上げたミュータントの舌がまたこちらへ飛んでくる。


何発も何発も。



それを全て弾き返す。


・・・24、25、26・・・1、2・・・




シュルルルル



「なるほどな」



ミュータントの舌による攻撃が何度も何度も続く中、健一は見逃さなかった。



舌が口に戻った瞬間



「・・・26!!!」



その隙を健一は見逃さない。


26発の舌による攻撃を続けたミュータントには一瞬の隙ができていたのだ。




その隙に合わせて健一は身体を思い切り捻ると

シャベルを全身全霊でミュータントの頭にぶちかました。



ーーーーゴンッ!!!


ギィィィィイイイイイ!!!


ミュータントが痛みに悶えながら苦しんでいるようだ。



「最初の一撃よりも重いだろ!」


ドサ

ミュータントは脳震盪で横たわった。

白目をむいている。




様子を伺っていると、ミュータントの頭上に大きな穴が空いているのに気づいた。


健一は崩れかかったビルの階段をかけのぼり2階へ上がる。2階の地面はところどころ崩れて穴が空いており、さっきの穴から横たわったミュータントが見える。



あそこだ。



その崩れた床付近に行くと真下のミュータント目掛けてジャンプ。



右足をシャベルの剣先部分に掛け、ホッピングのように思いっきりミュータントに突き刺した。


ーーーズブブッ!!!


蹴りの延長で右足を押し込む。


ブシャーーーーーーーー!


刺した部分から血が噴水のように飛び出した。



脳震盪に加えて、致命傷。

ミュータントが悶え苦しんでいる。


2階からジャンプした衝撃も合わさりミュータントを傷口は貫通している。

血が大量に流れ、そして動かなくなった。



「まっ、久々にしてはこんなもんか」



シャベルを背中に装着して一息つくと後ろから声がした。



「あ、あのー・・・」



さっき逃した子だ。


「わっ!お前まだいたのか!逃げたんじゃなかったのか?」



「ウチだけ逃げるなんてできません!ありがとうございました!」



「いや、お前素人だろ?どうしてこんなとこにいたんだ?」



「家出して、金なくて、売りが嫌だったんで、地上でワンチャン狙ってみました!」


アホなの?ワンチャン狙えるけど、ワンチャン死ぬよー?この子頭お花畑かよ!



「無事で、よかった」



「あのー・・・」



「どした!」



「・・・お礼した方がいいっすよね?」



「え、いいよ。お礼なんて」



「ウチ、馬鹿だし・・・お金ないんで・・・」



「わかってるって。だからお礼はいいって」



「おっぱい揉みます?」



はいーーーーーー??

この子、本当に頭大丈夫?家出してどうやって生きてくの?

命とおっぱいはもっと大事にしよーーーー?




・・・とは言え、頂けるものはありがたく頂戴しないと。



「え、いいの?」



「うち、おっきいですよ」


ガスマスクの下の俺の鼻の下が思わず伸びる。



「え、まじ?おれ遠慮しないよ?」



「はい、命助けてもらったんで心おきなくどーぞ!」



「じゃ、じゃあ」



指をクネクネさせながらその子の服の上からでもわかるたわわな膨らみに手を伸ばす。



その子は両手で胸を寄せて前に突き出している。



スゥ・・・

手がもう少しで胸に触れそうになった瞬間。





ーーー思い出した。




「やべー。目的を完全に忘れてた!」



タブレットを出すとリミットまであと2時間。



「おい!女!おっぱいチェンジ!」



「んんんん?」

その子はガスマスクの中で顔を真っ赤にしている(ような気がする)ここまでしたのに〜と言う顔をしている(ような気がする)




「チェンジってどういう意味ですか!?私のおっぱいじゃ不服なんですか?」


揉みたいよ?そりゃおっぱい好きだもん!



「ちがうんだ。手伝ってくれ!ダチに大見栄きっちまってんだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ