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【詩集】紡ぐ 一夜  作者: 日浦海里
9/17

逢背

その瞳を見て抱きしめられずに

その背を見て抱きしめている


愛がないなんて分かってる

それでもあなたと会っているのは

淋しさをただ癒やしたいから


他意はないなんて分かってる

それでもあなたと重なってるのは

切なさをただ満たしたいから


会えば虚しくなるだけなのに

会う日は少し浮つくのが嫌

終われば染み付いたあなたを全部

流した水と向こう側へ


想えば苦しくなるだけなのに

叶う日は強く頷くのが嫌

断れば傷ついた代わりに終える

過ごした日々と偽の幸せ


あの人の匂いを思い出して

身体を涙が伝い、流れた

あの人を一人思い出して

頭から水を流して消した


心もまた背を向けている

瞳を見れば知ってしまうから

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