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【詩集】紡ぐ 一夜  作者: 日浦海里
3/17

月の花/夜と霧

【月の花】

あの日の夜に見上げた花は

今宵も月の光を浴びて

風に揺られて踊っているのか


遠い遠い遥か昔の

記憶の彼方のようでいて

近い近い数日前の

鮮明さを持ってもいて


あの頃と今が違うのは

隣に君がいないこと


どれだけはっきり思い出しても

その場所に君が居ることはない


あの日の夜に戻れたら

君が今も笑えるような

未来を選べていたのだろうか

それとも未来は変わることなく

君を奪っていくのだろうか


どちらだとしてもあの花は

今宵も変わらず咲くのだろう

月の光を浴びながら

風と共に踊るだろう



【夜と霧】

湿っぽいのは嫌いなの

どうせだったら盛大に

濡れてしまった方がいい


愛で濡れる方が好き?

哀に濡れる方が好き?


狂える月も

祈りの星も

眠りについてる夜にこそ

人はアイに飢えるもの


遠慮なんていらないの

どうせ誰も見えはしない


夜は命を癒す時

夜は命を宿す時

夜は命を思う時

夜は命を隠す時


誰かに包まれ眠るなら

温もりを持った水の中


狂える月も

迷える星も

眠りについてる夜だから

どうせだったら盛大に

最後までお読みいただき、ありがとうございます

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