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【詩集】紡ぐ 一夜  作者: 日浦海里
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灯障子

灯障子

灯障子のその向こう

対照的な二つの影が

立ち上る火が合わさるように

火炎旋風の螺旋のように

二つ交わり重なり合って

熔け堕ちるように崩れゆく


障子に映るその影は

蝋燭の火が揺らめくように

時に激しく立ち上り

時に緩やかにしなだれて


映るその様は蝋燭なれど

映る障子ごと燃やし尽くす様な

焔のような激情は

惹かれて燃え尽きる羽虫にも似て


そして不意に灯火は陰り

残るは小さな衣擦れの音


吹き抜ける風が窓辺の鈴を

ちりん、と鳴らして

熱と共に消え失せた

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