【詩集】紡ぐ 一夜

終わりの刻に

そらが白けていく

一日が終わっていく

白鷺が飛んでいく

明日が始まっていく

隣が冷えていく

そらが白けていく

星が消えていく

月は沈んでいく

鳴き声は遠のいていく

泣き声は呑み込んでいく

夢は忘れ去られてく

そらが遠ざかっていく

心は流れてく

落ちて澱んでく

混ぜて消していく

そらは白けていく

胸元に残る白濁とした感情が

乾きこびりついたままで

飲み下した声と一緒に

温かな水で洗い流した

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月は仮　一度は舞った　白鷺の

飛ぶ背に乗って　夢は冷めて

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夜に見た夢

月の終わり

日を十字架に張り付けて

朝はやってくる