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【詩集】紡ぐ 一夜  作者: 日浦海里
12/17

noisification

タイトルは

noisyうるさい+notification(通知)

を組み合わせた造語です



机の上には

真っ白な海に浮かんだ活字の小舟


くるりとペンを回しながら

小舟の向かう先を探してる


不定の文字は不貞の文字

挿れられて

引かれて

自分に合ういい相手を探してる振りして

別れたり

引っ付いたり


こんなことばかり繰り返して

夜を明かしてるから

脳が空気を欲して

思わず声を上げる


通知音


震えて、鳴いて

夜の闇に光を灯して


仮初でも愛がほしいと

僅かな言葉で語りかけてくる


繋がりたい

繋がってたい


求めて

求められて


そうやって気持ちがいいのは最初だけ

繰り返されれば

どこかで歓喜は勘気に変わる


刺激は慣れてしまうもの

楽しいことも際限がなければ

苦痛になるのはどれでも同じ


見ないふりすれば

気づかないふりすれば

今はそれでいいけれど

夜が明けたあとに面倒だから

返事代わりにフテイの記録を送りつける


「ねぇ、分かる?」


(さえず)りが止まる


まだ今日は終わらない

窓の外には

人の営みを示す光がいくつも灯ってる


愛の囁きなんて興味ないから

この不定の先にあるiの答えを教えてよ

誰かの温もりが欲しいときには嬉しいのに

求めてないときは煩わしいなんて

自分勝手に思えるけど

それはきっとお互い様なんだ




----

アプリで気軽に連絡を取れることは

メリットでもありデメリットでもある

特に集団生活そのものと結びつくと

繫がってることを強要されたり、とか


コミュニティの形成は

時と共に姿を変えていくけれど

総じて群れたがり

積極的に加わらないものは排斥したがる


自慰ならヤりたい人たちだけで楽しんでればいい

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― 新着の感想 ―
[一言] 欲しかったはずのものなのに、手に入るとそれは欲しくないものになってしまう。そして、また新しい欲しいものができる。 それは一見何だか不誠実に見えてしまうけれど、本人はもしかして必死で日々を過ご…
[一言]  鳥さんマークのアプリの通知にうんざりする日々。  あれって何故知りもせぬ人から何度も入るのでしょうか。『読んでないでしょ』と読めない文字で大元からくる通知にまた腹が立つ(笑)。  そんな…
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