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【詩集】紡ぐ 一夜  作者: 日浦海里
11/17

理屈なんて抜きにして

ただ温もりが欲しい


愛なんて要らないから

ただ狂おしい程に


抱きしめていて

離さないでいて


何も求めはしないから

ただ飢えた獣みたいに


それで満たされることはない

そんなことは分かっている


それでも

言葉だけじゃ埋まらないから

ただ壊れてしまいたいの


触れたままでいて

絡めたままでいて


欠けて空いた穴があるから

ただ壊れた器みたいに


それじゃ満たされることはない

そんなことは分かってる


それでも

私だけじゃ埋められないから

ただ誰でも良かったの


この手があなたで揺れる濡れる

紅い脈動が私を熱くする


この手で白い塊を掴む

高鳴りながら粘りつく感触


身体の内側から燃える感触

私は確かに生きている

生きてることを感じられる


眠りについたあなたを見下ろし

乱れた髪を指ですく


ゆきずりに身を任せ

生を感じる


まともでなんて居られない

想う気持ちなんて必要はない

そうでないと……

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― 新着の感想 ―
[一言] そうでないと……で終わるのいいですね。 そうでないとの後を考えながら、何回か読み直したいと思います。
[一言]  利害が一致してるならいいのでしょうけど。  裏返しの言葉、伝えたい相手に伝えられる日がくればいいですね。
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