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守護霊とうっかり道連れ転生  作者: 相木ナナ
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03.変化

「アスラン、やめて!」


 レヴィ姉さんがオレの頭に手を回して、抱きつく――抱きしめてきた。

 小さな子供をあやすように、そっとよしよしするように、オレを撫でてくれて。

 そのすきにエルにオレが発生させた竜巻を無効化されたけど、傍目からはオレが魔法を止めたように見えたはずだ。


「アスランが作るものは、毎日みんな楽しみにしてる、悔しいね。いつも美味しいご飯、ありがとうね」


 姉さんだってまだ八歳の子供で。

 オレを撫でてくれるその手も、怒りに震えているのに、怒ることよりオレを慰めようとしているのが伝わってきた。

 そして、言われてオレは、何より悔しいんだと自分の中の爆発する感情の名前を知る。


「ね、姉さ……」


 うまく言葉にならずにうつむいたオレに、リシィが飛びついてきた。


「あんなサイテーなやつ、きらーい!」


「そうだよ……!アスランに謝れよ」


 いつもマイペースなロニまで、つかつかと出てきて、ネヴァンの頬をはたく。

 少し落ち着くと、オレってこんなことでブチキレちゃって、周囲みんなに怖がられて――思って伺ったが、空気はネヴァン一点に殺意が向いていた。


「しんじらんない、毎日の楽しみなのに……!」


「”香高鳥”の肉なんて……銀貨払わないと食べれない位貴重なのに!なんなんだよ」


「アスランの作るものって普通のお米だって家で食べるより美味しいのに!大人も文字教える役を喧嘩してもぎとってるのをひっくり返すとか……」


 え……そうなの?

 エルとのテレパシーはまた別として、今は制御できるからめったに人の心を読み取ろうとはしていない。やっぱ心の中はプライバシーだし。


 なにより、うかつに覗いて自分への評価なんて怖すぎて出来ない。何もしないと、せいぜい強い喜怒哀楽の感情のオーラくらいしか感じられないけど。


 本当に、空気が帯電するイキオイで苛立ちが向けられているのはネヴァンで、オレじゃなかった。

 止めるべきはずの先生役の大人すら冷たい視線で、一部はひっくり返った鍋をどうにか出来ないかとネヴァンを無視だ。


「ね?ほら、みんなアスランの味方だから!……なにより、ああいう卑劣なやつを一回で殺したらもったいないんだからじわじわイビってやるのよ」


 誰よりも容赦ないのは姉さんだった。

 いつから、そんなドエス属性に……?苦労する長女は八歳で、獲物をなぶるライオンみたいな思想に目覚めてるよ。


「ちょうど蕎麦をゆでたところだ、主君ミロードならどうにか出来るだろう」


「……サンキュ、エル。止めてくれてありがとな」


 雑炊以来に、オレが試行錯誤でいろんな出汁を作っていて、それはこの人数で蕎麦やうどんをすぐに食べられる程度はある。

 食器関連も、父さんがすぐに人にあげてしまうせいで食関連の隙間時間に、たくさん焼き上げて”空間収納”の中にあった。


 何が幸いするかわからないものである。

 とはいえ、父さんを褒めるべきではないな。

 エルはオレから手を離すと、ネヴァンを突き飛ばしながらさっさと丘から立ち去った。

離れたところで”瞬間移動”して、またミスパル森林の作業所で、蕎麦作業かなにかをするんだろう。

「春の炊き込みご飯」作中


ふき、3つ葉、菜の花、長ネギ、筍(米のとぎ汁でアク抜きをするので、といだ米汁は捨てない)生姜、新生姜、乾燥しいたけ(の場合前日から水に戻す。生しいたけでも可能)鶏肉(ももでもむねでも好みで)


1⃣ご飯は炊飯器で炊く前に、といで1時間前後冷暗所で寝かせる(作中では米の下に昆布を敷いている。昆布は炊飯器ジャーに収まるサイズで、軽く表面を撫でる程度にする。擦ったり洗ったりすると旨みが剥がれる。給水中は切り込みを入れて旨味を出す。その後は刻んで具材にするか、出汁だけでも良い。味付けはしっかりしているのでこのクダリははぶいても良い)


2️⃣ふきは、葉と茎を別にアク抜きをする。葉は、熱湯の鍋と冷水ボウルを数回繰り返す。

茎は、熱湯で煮込んで柔らかい薄い緑になるまでアク抜きをする。冷水で冷ましたら、筋取りをして(手で剥げる)斜め切りで味を染み込ませやすくする。

苦味が出やすいので、アク抜きは確実に。


3️⃣菜の花は、熱湯に塩を少量。茎の太い部分から茹でて、アク抜きをしながら葉先までゆでる。色味の黄色が強いものは硬いので、場所によって茹で加減を調整。


4⃣筍は米のとぎ汁でアク抜きをする。

外側の硬い部分は細かく、中の柔らかい部分は好みで厚切りに。


5️⃣鶏肉は少量のごま油で焼き目を作る。火の通りは6割程度。その後は炊飯器で蒸し焼きにするので、強火で。

6️⃣長ネギは切らずに、オーブントースター(又はフライパン)で焼き目を付けたら、アルミホイルで蒸し焼きに。ネギの甘みが出るので、その汁ごと炊飯器に入れる。(シャキシャキの食感を好む人は、蒸し焼きにせずに小口切りで)


7⃣具材は1口サイズにカットしたら、炊飯器に。好みで、擦った生姜と、新生姜を刻んだもの、しいたけ(シャキシャキ食感が好みの方は蓮根やごぼうなどもおすすめ)牡蠣醤油と薄口醤油(濃口のみでも可能←薄口醤油は炊き込みご飯の色味と出汁が強くなります)、みりん(出来れば煮切りしたもの)日本酒、砂糖(三温糖などだと照りがでる)昆布などを省略していた場合、顆粒の本だしや昆布出汁を入れて、炊飯器の中で混ぜ込んでから炊飯器スタート。

8️⃣炒りごまはフライパンで軽く煎る。3つ葉はカットしておく。

炊き込みご飯がたけたら、ごまを入れてよく混ぜる。茶碗によそるときに、三葉をのせる。

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