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守護霊とうっかり道連れ転生  作者: 相木ナナ
17/28

07.前進

 エルは今、白醤油――原料はほぼ小麦で甘口のものを”生成”中だ。白醤油の出番は吸い物や煎餅と、活躍は大きい。

 白醤油や淡口醤油にだしを加えたのが、和食必須の白だしになる。

 当然、加工醤油としてめんつゆ、ポン酢、こんぶ醤油、かき醤油、ニンニク醤油、梅醤油、ゆず醤油、かつお醤油とレパートリーは万端だ。


 特に、米から出来るお菓子として煎餅が流行りつつある。ただ味がざらめ一択!

 もち米から出来るおかきも、砂糖をまぶしていないとなるとただのプレーン味になる……。早く醤油を普及させて、醤油煎餅やぬれおかきに出会いたい。


「ねえ、裏のキーリャさんもアスランの”味噌教室”に参加したいって~」


「いいよ。でも、そろそろ20人くらいになるから……人数が厳しい」


「最初の一回生の人たちは、そろそろ熟成が終わるんだもんね?」


「そうなんだよなー……誰かさんが先生役になって他で開いてくれれば、教えられると思うよ?」


 秋の精霊祭以来、オレは料理の先生になりつつある……。

 肉屋や魚屋なんかの店の主人をしてる人たちが、自ら勉強にくるんだから近所に知られるのは早かった。

 惣菜屋なんかが増えたら、料理が発展するんじゃないかなぁと思って引き受けたけども、問題は教え手のオレのコミュニケーション能力である。


 うーんと、とかええーっと、とか前置きと、やたらにテンパる子供を相手に、辛抱強く付き合ってくれる皆さんのお陰だ。

 お茶や、美容ドリンク的な味付けのお酢で時間を稼ぎつつ、対人スキルが少し上昇した気がする。

 まあ、出したその飲み物の食いつきもすごかったけども。

 ソーセージや焼き魚料理などのレッスン?を終えて、そちらの教室ではマヨネーズやわさびなどの調味料での料理の約束をしている。


 そこに噂を聞きつけた近所からの、味噌作りの先生を頼まれたのだった。

 冬の一月目では4人ほど――内はうちの母さんだ――のほのぼのと緊張も少ない味噌作りだったのだが。

 冬の娯楽は少ないし、出歩くのも大変だが一部の人々の娯楽と趣味と実益を兼ねているとして、”空間収納”として我が家を尋ねた人から噂は爆発していき。

 先程母さんに荷物を託して取りに来た方々が、盛り上がっているのが聞こえてはいたんだ。

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