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守護霊とうっかり道連れ転生  作者: 相木ナナ
14/28

04.前進

 秋の精霊祭が始まった。

 4つの四季の、最初の一月の一日目を精霊祭として村々では小さなお祭りがある。

 春は土と影の精霊を、夏には水と木の精霊を。秋には風の精霊を。冬には火と光の精霊を祀る。イメージとは逆だけど、手に入りにくいからこそ、お祈りして加護を願うそうだ。


 お祭りとはいっても、何か大層なことをするわけじゃない。

 加護を持つ人間は感謝の祈りの為に仕事を休むという習わしもあったみたいだけど、家族で出かける祭日という感じだ。

 店の経営する者たちも、休むもの、ここぞと張り切って店を開く者と人による。


 最近は酒屋が小さな串焼き屋台で酒と食べ物を提供したり、風呂屋で飲み物を売ったりし始めたが、祭日のノリでアクセサリーなどの露天も多い。


「可愛いお嬢ちゃん、冷たい砂糖水はどうだい」


 一家でぞろぞろと出かけていたオレたちに、声がかかった。

 楽しみにしていたオレは思わずため息をつく――普及具合が見れるし、家族揃って出かけるのは楽しい。


 けど、砂糖……そう、砂糖が相変わらず種類が多すぎたせいか謎の食品が多すぎる。

 砂糖水はまだいい、前世の歴史でもあったし。まあ前世の歴史では砂糖が貴重だったんだけども。


「お嬢ちゃん、そこの可愛いお嬢ちゃん!」


 砂糖粥だの、砂糖スープだの、迷走している気がする。そして姉さんへのセールスがしつこいな。


「お嬢ちゃん、可愛いねえ。蜂蜜漬けの肉の焼き串はどうだい?」


 肩を叩かれて、思わず振り向くと目の前に肉の串を持ったオッサンが居た。

 ……は?オレ!?さっきのもまさか姉さんじゃなくてオレに声かけてたのか!?

 髪の毛は自分でちょいちょい切っているけど、女顔に変化がないオレ。


「ちょっと、うちのアスランに慣れなれしいわよ!」


 ショックで更に対人スキルの低いオレは、姉さんに庇われた。

 あれ、姉さんが手に何も持っていないということは、母さんの手首につけたリードは父さんに押し付けたのか。

 やや見栄えは酷いけど、人の多い精霊祭では迷子対策は必須だ。  

 

「それにうちはアスランが作った美味しいもので舌が肥えてるの。そんな焼きすぎた串焼きいらないわよ」


「な……」


 姉さん、嬉しいけども!ちょっと喧嘩っ早いよ、姉さん。

イベントと変化と成長とで、料理が近くて遠い(汗

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