11.心理学や民俗学好きには堪らない、仄暗い世界へと誘われます
作品タイトル:「そして暗殺者は虚ろに笑う ―哀しみを失くした青年と嘆きの精霊―」
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n4341fy/
作者名:猫屋敷たまる
レビュー投稿日:2020年6月16日
◇◇◇
◇文章
とある暗殺組織に属する青年・蓮。
彼は過去の記憶がなく、感情にも乏しく、そして嘆きの精霊バンシーに取り憑かれているという特異な体質だった。
青年はその力を使い、まるで細い針の穴に糸を寸分違わず通すかのように暗殺をやってのけるのだ。
やがて、信頼の置ける仲間達と協力しながら仕事を遂行するうち、凪いでいた感情は徐々に波立ち始めていく。
何故、記憶がないのか。どうして精霊に憑かれているのか。全ての謎の鍵は……。
依頼人や暗殺対象にも様々な人間性が描かれ、心理面から解き明かしていく過程が読者の心を掴みます。
主人公・蓮の仲間達との関係もまた、互いに影響を与え合うことで変化していき、物語に厚みを演出しています。
深い話に浸りたい人におすすめです。
◇◇◇
文字数:559,659文字(連載中:10月31日現在)
◇補足
今までで最も長い作品へ書かせて頂いたので、レビューも文字数が多めになりました。
ポップはもっとキーとなるアイテムを描き込もうと試行錯誤したのですが、悩みに悩んで最終的にごくシンプルなデザインに落ち着きました。
「仄暗さ」のイメージです。
◇感想
現在、物語はついに最終章に突入しています。
様々な「仕事」をこなし、事件に遭遇してきた主人公達を待ち受ける真実とは?
まだ間に合います。
謎が明かされていくドキドキを一緒に味わいませんか?




