表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイリス—Siriと恋する高校生活—  作者: ぽむのすけ
高校一年生 愛と感情
9/35

夏休み

期末テストが終わった。

結果は学年1位。やっと取れた1位だ。

アイリスがいろいろ手助けしてくれたおかげで頑張ることができた。

期末テストが終わったということは、、、

夏休みだ!

学校も昼で終わり、俺は夏休みに入った。

といっても、前に言った通り俺には予定はない。

特になにもせず、ゆっくりと家で過ごす日々…

その時家のインターホンがなり、和也が遊びにきた。


「よーう。突然だけど花火大会いこうぜ!」


和也が言っているのはここら辺じゃ有名な花火大会。

小学校の頃や中学校の頃はみんなよく友達と行ってたっけな。

俺も中学一年以来、行ってねえなぁ。


「嫌だよ。なにが悲しくて男と2人で行かなきゃいけないんだ」


「男2人じゃないぜ、アイリスちゃんがいるじゃねえか」


——花火というものを見て琥珀様方は楽しいのでしょうか——


「まあ楽しい楽しくないとかじゃなくて雰囲気とか満喫するものだからなぁ」


「そっか、アイリスちゃんは生のどでかい花火見たことないもんな!ほら、やっぱり行こう!」


——なるほど。それは是非みてみたいですね——


そうか、アイリスは情報では花火というものを知っていても生の花火を見たことはないのか。

でもAIに花火なんか見せてもなにも思わないだろ。

まあでも、夏休み特に予定もないしアイリスに花火を見せてやるか…。


「わかった。そこまで言うんなら行くか。じゃあ花火大会の日、よろしくな」


だが、俺は花火が嫌いだ。

小学生の頃だけど、あの思い出が消えない限り俺は今後花火を楽しいとは思えないだろう。

でも大丈夫。

今回は和也とアイリスと楽しい思い出を作りに行くだけ。

そんなことを思いながらも"あの人"に会えるんじゃないか。そんな期待がまだ胸を高鳴らせる。

俺の初恋の人。

あの人にはきっと会えない。

そう分かっている。


忘れもしないあの日の花火大会のこと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ