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アイリス—Siriと恋する高校生活—  作者: ぽむのすけ
高校一年生 愛と感情
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声よ届け

そして体育祭が始まり、案の定俺のクラスは俺のせいで負けていた。綱引きでも負け、騎馬戦でも俺の力が弱いせいで騎馬が崩れ負け。リレーもきっと負ける。

この学校の体育祭はリレーが最後らしい。でももう自信がない。

俺は昔からこうだった。何をやってもダメ。

唯一の取り柄だった勉強だって一位にはなれたことない。

そんな中、リレーの出場者の集合がかかった。

歩いて行く時、和也の声が聞こえた。


「おーーーい!琥珀〜!がんばれよー!!」


和也は俺の携帯を振りながらそう言った。

きっとアイリスも頑張れと言っているってことを伝えたかったんだろう。

てか一番いい席取ってるじゃねえか。そこちょうど俺が走るとこだし。

かっこいいところ見せたいなぁ。

そんなことを考えてるうちにリレーのスタート音が鳴り響く。


——二組のみなさん、一位です。続いて三組、四組と続いています——


放送が一層俺の緊張を掻き立てる。客席は今までないくらいに大盛り上がりだ。


ダメだ。ダメだ。俺は無理、死ぬ死ぬ死ぬ。

極度の緊張からか、俺はまた目眩がして膝をついてしまった。

まずい、もう少しで俺の番だ。

結局、和也の声も、アイリスの声も俺には届かな…


——琥珀ー!頑張れ!私にかっこいいところ見せてください!!!——


放送からその声が流れた。

辺りは一瞬固まる。

しかし俺は瞬間、理解した。

放送から流れたのは紛れも無いアイリスの声。

どうやって放送から流しているのかは知らないが確かにその声は俺に届いた。


アイリス。琥珀って呼んでくれたな。

AIの黄色い声援か…。悪くないな。

少し笑ってしまい俺は力が抜けた。

今なら走れる気がする。

その時俺にバトンが渡された。

.

.

.

結果は3位。

俺としては頑張った方だろう。

アイリスの声が流れたことはしばらく先生の間で捜査されたが結局わからなかったようだ。

でも俺のためにアイリスが叫んでくれた。

それだけで十分だと思えた。

そして和也とアイリスと帰路についていた。


「いやー頑張ったな琥珀!アイリスちゃん、急に放送部の前へっていうからびっくりしたよ」


どうやら俺が膝をついたときにアイリスは放送部の前へ行き、電波ジャックをしたそうだ。

そんなことまでできるのかよ。


「まあありがとな、アイリス。結果はダメだったけどあれのおかげで楽に走れたよ」


——いえ。琥珀様が不安そうにみえたのでしたまでです。かっこよかったですよ——


「また様呼びが戻ってるじゃないか!やめてくれよ」


——なんのことでしょうか。私は琥珀様のことを呼び捨てにしたことは最初の一度しかありませんよ——


「え?あの放送…」


——………——


「ん?なにかいったか?アイリス」


——いえ、なにも!!では!——


何か聞こえた気がしたが、気のせいか。

まあ今日は感謝してるし、またいっぱい話してやらないとな。ありがとな、アイリス。

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