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アイリス—Siriと恋する高校生活—  作者: ぽむのすけ
高校二年生 それぞれの進む道
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琥珀の願い

「俺が…負けた?」


隣で結果を見ていた宮崎大雅がそう呟いた。

負けるわけがない。そう思っていた男の絶望した顔がそこにはあった。

確かに点数は一点差だ。どちらが負けてもおかしくはなかった。

俺だって完璧な自信があったわけではない。

多少のミスは覚悟していた。

アイリスのため。その気持ちが俺を勝ちへ導いてくれたのだ。


「一ノ瀬琥珀…。俺の負けだ。素直に認める。非礼を謝りたい。」


「いや、どちらが勝ってもおかしくなかった。正直ここまで接戦になるとは思わなかったよ。」


「アイリス…さんだっけ。あんたにも悪いことを言った。すまなかった」


——いえ。大丈夫ですよ。お見事でした——


アイリスも気にしてないみたいだし、俺も勝ったし。今回の件は一件落着って感じかな。

アイリスとも、こいつとも色々あったけど最終的には良かったってことか。


「一ノ瀬先輩。約束は約束だ。なんでも言うことを聞く。言ってくれ」


そういえばそんな話だったな。

まあ結構前から考えてたことがあるし、それを頼むつもりだったが。

誰にも言ってない、密かな作戦を成功させるために。


「わかった。お前ほどの天才の力を借りなきゃできないことだ。」


そう。宮崎大雅ほどの天才の助力を求めなければ実現しない作戦。

いや、宮崎大雅がいても無理かもしれない。

誰が協力してくれても叶うことはないかもしれない作戦。

それは。


「アイリスを実体化する。協力してほしい」

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