カップル成立報告
アイリスと付き合って1日が経った。
今日は文化祭の代休だ。
1日ゆっくりできる。
かといって、やっぱりアイリスと面と向かって話すのは恥ずかしい…
「アイリス、いるか?」
——いますとも。何かご用でしょうか?——
「俺たち、付き合ってるんだよな?その、敬語はやめにしないか?」
——ふふ。言うと思いました。ですが、私にも慣れというものがあります。徐々にですね——
な、なんだこの甘酸っぱくて幸せな気持ち!
こんなもの人生で味わったことがないぞ。
まあ相手はAIなんだけど。
でもアイリスはアイリスだ。俺の特別な人。
「そっか。じゃあ今日は1日休みだし、どっかに遊びに…」
その時、俺の携帯に電話がかかってきた。
電話がかかると自動的にアイリスはいなくなる。
相手は皐月だった。
「もしもし、どうしたんだ?」
「どうしたじゃねえ!!俺があんだけ苦労したのに報告もなしかよ琥珀!」
しまった、、、
皐月が協力してくれたの忘れてた。
こいつのおかげで俺はアイリスに気持ちを伝えれたんだよな。報告はしとかないと。
「ごめんごめん。えっとあのそのだな。あの。」
「なんだよ、もったいぶってないで早くいえよ。」
「つ、付き合いました。」
しばらくの沈黙。
やっぱAIと付き合うなんておかしいって思われてるんだろうか。
すると電話越しにズルズルと聞こえ出した。
なんの音かと聞いていると、、、
「よかっだなぁごはぐぅううう」
皐月はめちゃくちゃに泣いていた。
どんだけいいやつなんだよこいつ。
「あ、ありがとな。そんな泣くほどのことでもないだろ」
「なにいってんだよ!これほど嬉しいことがあるかよ。俺はずっと応援してたんだぞ!」
皐月も皐月なりに俺とアイリスのことを考えていてくれたんだな。
いい友達に恵まれたもんだ。
そういえば、なにかあれば和也にも言うように言われてたな。
せっかくの休みだけどあいつの家に行くか。
そうして俺は皐月と少し話し、また学校でということで電話をきった。
——皐月様、すごく喜んでいましたね——
「電話の内容はわかるんだな。でもありがたいことだよ。そうだ、これから和也にも報告に行こうとおもうんだけど」
——ええ、和也様にも随分とお世話になりましたからね。是非、ご報告させていただきましょう——
.
.
.
「アイリスちゃんと付き合っただと!?」
和也は腰を抜かすほど驚いていた。
まあそれもそうか。普通の反応だ。
「それで、告白は?どっちから?なんていったんだ?」
「すごいグイグイくるな。まあ、告白はアイリスからだな。なんていったかは秘密だ」
「おい琥珀、そこは男からいかねえと。もう一回ここでやり直すか?」
——いえ、和也様。琥珀君もしっかりと言ってくれましたよ。愛していると。——
「待て待て、アイリス。それ以上は…。ん?琥珀君いつから君になったんだ?」
——やはりいきなり呼び捨ては抵抗がありまして。まあ親しき中にも礼儀ありというやつです——
な、なるほど?
まあ確かに、、、。でも悪い気はしないからいいか。
その日は和也に根掘り葉掘り聞かれ、疲れる1日となった。




