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アイリス—Siriと恋する高校生活—  作者: ぽむのすけ
高校一年生 愛と感情
17/35

文化祭準備編

よし。

アイリスとデートしたおかげで決めた。

文化祭の展示物はカップルで写真を撮れるものにしよう。

俺みたいに一人で撮る人が来なければいいが。

そうと決まればやはり神崎さんに相談してみるか。


「神崎さん、前言ってた文化祭の展示なんだけど、カップルで写真を撮れるものとかどうだろ」


「なるほど。しかしカップルだけでは限定的過ぎますね。これを撮れば結ばれるとか、縁があるとかいうのも付け加えてみればどうでしょうか」


なるほど。神崎さんの言うことは一理ある。

カップル自体が文化祭に多く来るとは限らないからな。

それにインスタ映えを狙うなら女の子同士でも撮りたいだろうし、友達としての縁が深まるとかいうのも付け加えておくか。


「しかし、委員長がそういう提案をしてくるとは意外でした。恋愛などとは全く縁がないと思っていましたが」


「う、確かにそうだよ…俺なりに何がインスタ映えするかなって考えたんだ」


本当はアイリスとデートしてインスピレーションを得たなんて言えないけど。


「そういえば文化祭は妹の千鶴も来る予定なのでまた話してあげてください。」


千鶴っていうのかあの妹さん。かなり俺のこと敵対してたもんな、、。

来年はここに入学してくるって言ってたし、少しくらいは仲良くしたいもんだ…。

まあでも妹さんも友達と来るだろうし、いいインスタ映えするのを作ってやらないとな。

.

.

.

そんなこんなで、クラスで展示するものが決まった。

ハート型の写真を撮れるフレームだ。

ついでにこのフレームで写真を撮るとなにかしらの縁があるってことにしといた。

もちろんクラスでの手作りだ。

今日から放課後に作り出すため、アイリスと会話できる時間が少し減る。

あいつ、怒らなければいいけど…。

でもやっぱ、説明はしといたほうがいいよな。


「アイリス、今日からちょっと文化祭の居残りで家に帰るのが遅くなるんだ。みんながいると会話できないから許してくれ」


——わかりました。頑張ってくださいね——


あれ、いつにもなく素直だ。

最近のアイリスから考えると「それはダメです」とか「少し悲しいです」とか言ってくると思ったんだけどな。

まあでも納得してくれてるならいいか。

.

.

.

そして放課後になった。

俺は神崎さんしか喋れる相手がいないし、少し肩身が狭いな。

そう思ってた時だ。


「よー、委員長。確か一ノ瀬くんだよな?俺、高杉って言うんだ。まあクラスメイトだから知ってるとおもうけど」


「ああ、うん。よろしく!どうしたの?」


クラスでもかなりイケメンでチャラい印象だった高杉くんが俺に話しかけてくるなんてよっぽどのことがあったのか?


「いや、一ノ瀬くんいつも1人だからさ!俺と友達になんないかなーって」


ええ、まさか俺に高校での初友達?

しかもこのイケメンな子!?

雲行きが怪しくなってきた。

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