敵対関係
1日カップル。
と、言ってもアイリスには実態はない。
そのおかげかカップルになったからといって女性経験がない俺でも不思議と緊張しない。
まあ、手を繋いだりとか…そんなことができないのは少し悲しいけど。
和也はカップルの邪魔はしないと家に帰ってしまった。
——ところで琥珀様。カップルとはなにをするものなのでしょうか——
「え、そこ知らなかったのか?カップルってのはな、、、えーと、、なにするんだ?」
やばい、俺も初めてなんだった。
何をしていいかさっぱりだ。
とりあえず出掛けるか?家にいてもいつも通りの日常だしな。
そう思い、俺とアイリスは市街に出掛けた。
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市街はさすがに人が多いな。
カップルも多い…。しかもめちゃくちゃ見られる。
側から見たら俺は一人で携帯と喋りながら歩いてる人。そりゃ変なやつと思って見られるよな。
まあでもさすがに知り合いなんかいないだろうし、いいだろう。
「あれ、委員長。1人でお出かけですか?」
言ったそばから神崎さんに出会ってしまった。
まずいな、神崎さんの前ではアイリスの存在は隠したいけど前みたいにアイリスのこと怒らせるのも…。
ん、、?
神崎さんと同じくらいの歳の女の子?
「あの、神崎さんその子は…?」
「あぁ、私の妹ですよ。一つしか年は違わなくて、来年うちの高校に入学してきますよ」
神崎さんに妹がいることは噂には聞いていたが、姉妹そろって容姿端麗…。
ってうちの学校?ってことは後輩になるのか
「どうも。一ノ瀬琥珀さんですよね。学年トップの成績を取っているとお聞きしております。全体模試では負けませんので」
ええ、いきなりなんか目つけられてる俺…
全体模試って学年関係なく順位がつくあれだよな。この子そんなに頭がいいのか…。
「では、委員長、また学校で」
思わぬ時に思わぬ人と遭遇してしまったが、まあアイリスの存在も隠せたし、よしとしよう。
あ、、、
神崎さんにインスタ映え聞けばよかったな。
——琥珀様〜?——
「あぁごめんアイリス!怒らないで!行こうほら!」
今日はアイリスが彼女なんだ。
しっかり楽しもう。




