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夢はひとりみるものじゃない  作者: 小林汐希・菜須よつ葉
68/71

68話

 看護師国家試験の合格発表の翌日から、忙しくなった。


「よつ葉」


 大学に着いて教授室に向かっていると後ろから名前を呼ばれ振り向くと紺野君がいた。


「おはよう」

「おはよう」

「4月から同じ病院だな」

「うん。よろしくね」

「おう」


 そんな会話をしながら教授室に向かって歩いていた。


 教授室に入ると、既に集まっていて書類を書いているみんなの姿があった。


厚生労働大臣へ提出する『看護師免許申請書』を書いて教授に提出する。大学単位で送付して『看護師免許証』はそれぞれの病院へ送付される。


 そして次は、就職先の病院へ合格の報告をして入職の手続きをする。そして制服のサイズを記入し申請をする。


「なぁ、よつ葉」

「なぁに?」

「ユニフォームどっち選ぶ?」


 紺野君が声をかけてきた。


2種類のセットから選ぶようになっていた。


【Aタイプ】パンツセット5着

【Bタイプ】ワンピース1着とパンツセット4着


「もちろんAだよ」

「だよな」

「ワンピースは、無理だよ」


 クスクス笑っている前原君を睨んでみる。


 今まで緊張していた環境から一気に笑顔が溢れる会話が増えた紺野班だった。



 そんなときパパからメールが入っていた。


「菜須から小林になれる」という内容だった。病院の手続きをしている最中だったので、事務課の担当の人に話してみた。河西看護師長から話があったようですんなり話を理解してくれた。


「書類には新しい姓も記入しておいてください」


 と言われ、新氏名「小林よつ葉」と、どの書類にも記載した。


「良かったな」


 全てを知っている紺野君が、ボソッと呟いてくれた。4年間見守ってもらった仲間の一言は嬉しかった。「これからもよろしくね」そんな気持ちでいた。

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