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夢はひとりみるものじゃない  作者: 小林汐希・菜須よつ葉
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6話


 談話室を出てナースステーションに向かって歩く。ナースステーション付近で島指導看護師に


「あらっ? 今日は大学でしょ?」


 声をかけられたので


「実習記録に印鑑を捺していただくのを忘れてました」


「あら嫌だ、私もじゃない? ごめんね直ぐに捺すわね」


 ナースステーションに戻り実習記録の内容を確認して指導看護師欄に印鑑を捺してくださった。


「看護師長も忘れてたの? 珍しいわね」


 そう言いながら、ナースステーションを出て病室に向かう。


 暫く待っていると河西看護師長がナースステーションに戻って来られた。


「あらっ? 菜須さんじゃないの」


「こんにちは」


「お休み返上で実習受けたいのかしら? 頼もしいわね」


 ウキウキしている河西看護師長に来た目的を告げる。


「河西看護師長、実習記録に印鑑をお願いします」


 そう言いながら実習記録を手渡す。


「あらっ、押印忘れてた? ごめんなさいね」


「いえ、大丈夫です」


 河西看護師長は、実習記録の内容を確認して質問や確認など口頭で確認される。


「よくまとまっているわね」


 そう言って病棟看護師長の欄に印鑑を捺してくださった。


「ねぇ、菜須さん。実習はどう?」


「担当患者様が、看護学生に理解をしてくださる優しい患者様です」


 あたり障りのない返事をして大学へ戻る準備を始めた。


「小林さんに会っていかないの?」


「談話室で会いましたよ。前原君が待っていてくれるのでこれから一緒にランチして大学に戻って実習記録を提出しにいきます」


「そう。小林さん寂しがるわね」


「そんなことありませんよ」


「また、明日ね」


「はい」


 談話室の前原君の元へ戻る。

 二人して病院を後にする。何度も病室を見るけど、パパがよつ葉に気づいている様子はない。


 仕方なく大学に戻り看護記録をて提出しに行くことにする。

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