表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢はひとりみるものじゃない  作者: 小林汐希・菜須よつ葉
58/71

58話

 いつものように暴言を、ただ聞くだけの電話を終えて息苦しさを覚えていた。パパに助けを求めることも考えたが、リハビリ中のパパに迷惑をかけるのは躊躇ってしまう。


 飲み物を取りに冷蔵庫に向かった。冷蔵庫の前で身体の異変に見舞われた。


 頭がクラクラして目の前が暗くなってきた。倒れるのは良くないとしゃがんで対処をしようと冷蔵庫に手をついてしゃがんだ。


 覚えているのはそこまで……。


「あれっ?」


 気がつくと布団に寝かされていた。そんなことはなかったはず。あのまま真っ暗になって……。


 昨日のことが頭をよぎる。確か飲み物を取りに冷蔵庫に向かって……頭がクラクラして……。


 そんなことを思い出していると、テーブルの上のメモを見つけた。


 パパの思いを受け、気持ちを伝えるためにパパの家にいく。




「ぱぱぁ……」

「起きたか。事情を話す必要はない。一応部屋を用意することまではした。あとはよつ葉が決めていい」


 昨日の異変に気づいていたんだと。よつ葉のことを心配して飛び込んできてくれたなんて。

 よつ葉が考えていいと言ってくれているけれど、はじめからパパと暮らしたいと思っていたから迷うことなど何もない。



「今夜からここで寝る」

「分かった。どこまで荷物を持ってくるかは自分で決めなさい。こっちとしても、看護師がすぐ隣りにいてくれるなら、願ったり叶ったりだ」

「うん」


 昼食を食べ終えてから、二人で手分けをして、パパは部屋の掃除を終わらせる。よつ葉は隣の部屋で持ってくるものを整理する。


 部屋着やパジャマ、お布団を用意して一緒に運んでもらう。

 その間に、パパはよつ葉のために1つの部屋を空けておいてくれた。


「今夜から心配いらないね」

「心配させるほうが間違っているんだけどな……」


 よつ葉がひとり部屋で倒れていたことを心配したパパ。そのことにより幼い頃、泣いて別れたパパと十数年ぶりに一緒に暮らせることになった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ