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夢はひとりみるものじゃない  作者: 小林汐希・菜須よつ葉
56/71

56話

 この日もパパのお部屋で一緒にご飯を食べてお風呂にも入ってのんびり過ごしていた。いつものようにパパに見送ってもらい、隣の自分の部屋へ戻る。


 スマホが着信を知らせる。


 バッグからスマホを取り出し画面を見ると着信は母から。またかという気持ちが心に浮かんだ。


「もしもし……」


 母からの一方的な暴言が始まった。返事はしないで聞き流すようにしていた。延々と続く文句や罵倒などを聞かされていた。


 パパに助けを求めようかと思ったけど、パパもリハビリ中の身だし、私への文句なのでパパに頼るのも申し訳ないとの思いから堪えることを選んだ。


 途中から息苦しさを覚えたが、堪えられる程度だった。なんとか過呼吸を起こさずに済んでいた。でも、頭痛が起こっていた。


 通話が終わり、頭痛薬を飲もうと立ち上がった時に身体の異変に気がついた。


 目の前がボーッとしてきて、身体の力が抜けていくような感じがした。とっさに冷蔵庫に手をつき、しゃがむようにして身を守っていた。


 隣でパパが心配しているなんて思ってもみなかった。

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