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君を食べたい  作者: 阿弗利加 まひろ
1/1

チャレンジャー

ピピピピピピ ガゴンッ


「外れかぁ。」


暗くなり始めた薄暮の迫る街で俺は1人自販機の前で佇んでいた。


カチッ


「んぐ……ゴク…ゴク…」


乾きまくった喉を鳴らしながら炭酸飲料水を一気に飲む。


「ふっはぁ!生き返るー」


シュワシュワが口いっぱいに広がりカラカラだった喉はすっかり元に戻っていた。


ふと腕時計に目をやる。


時刻は6時。


そろそろ妹も弟も帰ってくる時間帯だろう。


俺は残っているジュースを飲み干し、ゴミ箱に投げ捨てた。


ピロリン ピロリン


帰ろうとペダルに足を置いた瞬間、ポケットの中で携帯が激しく振動した。


「もしもし?」


「お兄ー!今学校終わったから夏彦と帰るねー!」


「おう、俺も今から帰るところ」


「あ、そなの?じゃあアイス買ってきてよー!」


「お前も帰るところだろ!アイスくらい自分で買え、じゃな。」


「ま、待ってよ〜お兄〜!!夏彦もなんか言ってよ!!」


「兄さん、僕はアイスいらないよ」


「だってよ夏姫、もう切るぞ。さっきから蚊に刺されてかゆい。」


「えーーーーーー「プチッ」


「帰ろ。」


携帯をポケットに直し、ペダルを踏み込んだ。





「ただいま。」



「おう、遅かったな二鷹。」


玄関を開けるとそこにはいつもと変わらない情景が目に入った。

ソファに座り、タバコを吸いながら新聞を読むどこにでもいる親父。


「ちょっと混んでてな。」


ヘルメットを取りながら靴を脱いで家に上がる。

親父は淡々と新聞を読んでいる。


「あんさ、俺高校中退するわ。」


親父の顔を横目に言い放った。


「あんたの稼ぎだけじゃあいつら2人、養えねぇよ。俺が高校中退して、働いたらちょっとはマシになるだろ。」


それでも親父はなにも言わない、いや、眉一つ動かさず新聞にだけ目を向けている。


「いい加減アンタも立ち直れよ。」


最後にそれだけ言って俺は部屋へと足を運んだ。


~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ピロリン ピロリン


「ちっ、こんな夜中に誰だよクソ。」


未だにパカパカを卒業出来ない俺。


「携帯買い換えようかな。」


そんな事をぼやきながらメールの受信BOXを開く。



差出人 てへぺろ


宛先 乾 二鷹様



コンバンワ オソクニモウシワケゴザイマセン☆


イヌイ ニタカ サマ


アナタサマヲ


ヒャクニンメノ


チャレンジャートミナシ、


ゲームヘゴショウタイシマス






「なんだ、このふざけたチェーンメールは……」


はぁと溜息をつき、頭をボリボリとかく。


「明日も学校だってのによぉ…」


携帯を閉じ二鷹は再び眠りへと苛まれた。



ピコン ピコン ピコン ピコン


ジジッ ジジジジッ


ピコンッ


"チャレンジャー 乾 二鷹"


"能力 ????"

















初心者丸出しの、初投稿小説です。

まだまだ未熟な所しかありませんが最後まで見届けて頂ければ幸いです。

阿弗利加と書いて、アフリカと読みます笑


では次回投稿でお会いしましょう。

しーゆーあげいん

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