第十二章の4
隊長。
更新できたであります。
用事も目途が立ちました。
「待たせたかな。」
ノックが聞こえ、扉を開けた先には、申し訳なさそうな顔で、謝る麗化。しかし、深々と頭を下げるわけでもなく、申し訳ない気持ちがある、と意思表明しただけだ。
現在の時間は9時ジャスト。待った時間は1時間と30分程度。食事や身支度を考慮すると当然の時間。
「いえいえ。大丈夫ですよ。掃除もしていましたし。」
「それは良かった。」
当たり障りない挨拶をかわし、俺は部屋へ促す…予定だった。麗化の一言がなければ。
「では早速、抜き打ちで邪な本がないか検査するよ。」
「お帰えりください、麗華さん。」
「君は客人を迎え入れたことが無いの。」
慌てながら入ってこようとする麗化を無視し、戸を閉めつまみを回して鍵をかける。
全くあの人は何がしたいのだろうか。
あの人とかかわると溜息の回数が増えるな。
「まったく。指を詰めたらどうするつもり。」
どうして扉が開いているのかな。鍵をかけたはず。
「麗化さん。鍵は。」
「マスターキーという存在を知らないのかな。」
防犯面に問題あるな、この施設。今後は貴重品を見える場所へ置かないようにしよう。
「どうしてそんなものを麗化さんは持っているのですか。」
「一定の役職まで行けば。」
渡されるのか。本当にここは大丈夫か。寮も兼ねそなえた場所だぞ。
「大丈夫、大丈夫。一般の研究員が使う寮の鍵を開けることはできないかな。」
俺が思慮したことを察したのか取り繕う。だが、それは俺が一般ではないことを暗に示しているような。
「じゃ、入らせてもらうよ。」
鍵をかけても無駄であることは十分に理解できた。抵抗しても意味をなさない。
「物色しないでくださいね。」
生活している場所ではあるが、休校である期間だけ利用している部屋だ。やましいものはない。ただ、下着等はある。多感な年ごろの俺には家族以外の異性に見られることに抵抗がある。
「あ。パンツ、発見。」
馬鹿野郎。物色するなと言っただろ。




