表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
泡沫の夢、幻の未来  作者: 蚊取り線香
第十二章
92/110

第十二章の4

隊長。

更新できたであります。


用事も目途が立ちました。


「待たせたかな。」


ノックが聞こえ、扉を開けた先には、申し訳なさそうな顔で、謝る麗化れいか。しかし、深々と頭を下げるわけでもなく、申し訳ない気持ちがある、と意思表明しただけだ。

現在の時間は9時ジャスト。待った時間は1時間と30分程度。食事や身支度を考慮すると当然の時間。


「いえいえ。大丈夫ですよ。掃除もしていましたし。」


「それは良かった。」


当たり障りない挨拶をかわし、俺は部屋へ促す…予定だった。麗化の一言がなければ。


「では早速、抜き打ちでよこしまな本がないか検査するよ。」


「お帰えりください、麗華さん。」


「君は客人を迎え入れたことが無いの。」


慌てながら入ってこようとする麗化を無視し、戸を閉めつまみを回して鍵をかける。

全くあの人は何がしたいのだろうか。

あの人とかかわると溜息の回数が増えるな。


「まったく。指を詰めたらどうするつもり。」


どうして扉が開いているのかな。鍵をかけたはず。


「麗化さん。鍵は。」


「マスターキーという存在を知らないのかな。」


防犯面に問題あるな、この施設。今後は貴重品を見える場所へ置かないようにしよう。


「どうしてそんなものを麗化さんは持っているのですか。」


「一定の役職まで行けば。」


渡されるのか。本当にここは大丈夫か。寮も兼ねそなえた場所だぞ。


「大丈夫、大丈夫。一般の研究員が使う寮の鍵を開けることはできないかな。」


俺が思慮したことを察したのか取り繕う。だが、それは俺が一般ではないことを暗に示しているような。


「じゃ、入らせてもらうよ。」


鍵をかけても無駄であることは十分に理解できた。抵抗しても意味をなさない。


物色ぶっしょくしないでくださいね。」


生活している場所ではあるが、休校である期間だけ利用している部屋だ。やましいものはない。ただ、下着等はある。多感な年ごろの俺には家族以外の異性に見られることに抵抗がある。


「あ。パンツ、発見。」


馬鹿野郎。物色するなと言っただろ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ