表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
泡沫の夢、幻の未来  作者: 蚊取り線香
第七章
32/110

第七章の1

空は暗く、街灯も灯されたころ、労働で疲れた運転手が速度制限を無視した速さで車を走らせ帰宅する中、俺は1人ゆっくり自転車をこいで帰っていた。

剛田の件で疲れたからというのもあるが、晩飯について考えていたために早く走らせる事ができなかった。

帰路に着いたのが遅くなってしまったため、料理して食べるより、さっさと風呂を済ませて布団で寝たい。だが胃は飯を食えと叫ぶ。市販の惣菜でもでも買おうか、金ないけど。


どういう事だろう。俺の部屋に明かりがついている。俺は登校する前に部屋全体を確認するため、電気を消し忘れた可能性は低い。


強盗か、ならば入る前に何か武器になるものを持つべきだ。しかし、武器になるものは持ち合わせていない。ないよりマシだから眼鏡をかけておこう。


俺の部屋付近に着くと食欲を掻き立てる香りがする。扉に耳を当て耳を立てると非常に穏やかなリズムが聞こえる、これは鼻歌か。中に誰かいるのが確定した。ノブに手をかけてみると鍵がかかってない。意を決して開けるしかない。


「誰かいるのですか。」


ゆっくりと開き、中を確認する。


「お帰りなさい、二式さん。」


開いた先はフライパンで野菜を炒めている井端さんであった。


「井端さんか。」俺以外に鍵を持っているといえばこの人だけだからな。当然といえば当然か。これなら眼鏡は要らないな。


「どかしました?」


「電気が付いていたから強盗でも入ったのかと。」


「そういえば連絡を入れてませんでしたね。」


井端さんはそういうと、火を止めて、俺の方を向き笑顔を見せながら「ごめんなさい。」と謝った。

井端さん、故意じゃないですよね?その笑顔の裏に何か隠してませんよね?


「でも、家にいたのが井端さんで良かったです。鞄を置きたいので通って良いですか?」


玄関前に台所があるため、部屋に入るには必ず通ることになる。

調理中の井端さんには悪いが仕方ない。


「はい、大丈夫ですよ。夕飯も出来上がるので、待っててください。」


「わかりました。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ