第十三章の4
先週は投稿できず申し訳ございません。
今回も今回で短いですが、ご容赦願います。
「で、元気のない理由を教えてもらおうか。」
今いるところはファミレス。俺と冷菜そして宮の3人だ。4人用の座席で2人掛けソファと椅子2脚、座り方はソファの壁際側に俺、隣に冷菜、宮は冷菜に対面する椅子だ。
あれからも黄色い声に囲まれ放課後の誘いをひっきりなし受けていた宮だが。俺と冷菜が先に約束していた事にし、誘いを断ることにした。俺たちがファミレスにいるのは約束を事実のものにするための後付け作業。
先約があると断られたのにそれが嘘でした、なんてことにならないためのものだ。
そう、宮のためにファミレスに集まったのだ。もちろん、ここの会計は宮持ち。これは譲らん。
で、せっかく集まったのだから宮がナイーブになっている原因を聞くしかない。
「それは…ね。」
俺の問いかけに応えたくないのか宮は苦い顔をする。
「ハンバーグセットです。」
重い空気を読んだかのように元気な店員の声が入る。
熱されたステーキ皿の上で肉汁やがタレ音を立てながら香ばしい香りを放ち鼻孔をくすぐる。
だが、俺たちが使うテーブルには空になったステーキ皿がすでに3つある。それを見てか店員が手配ミスを心配し、注文履歴を手繰るため、ステーキ皿を片手に何度も伝票を見ている。
「それ私。」
「はい、失礼しました。空いたお皿、下げてよろしいですか。」
華奢な冷菜が手を挙げたことに驚いたようで店員が少し慌てている。
「いいですよ。」
そこに助け舟を出すように宮の声。もし、応えたのが冷菜だと店員は心の余裕を取り戻せなかっただろう。
「よく食べるね。」
店員が捌けたのを見計らい宮が冷菜に切り込む。
「これくらい普通。」
「会計は持つつもりだけど手持ちはそこまでだから…」
宮の苦笑いを言葉にするなら、配慮お願いします。だろうか。
「宮、覚悟しておいた方がいいぞ。俺は冷菜の腹に財布の中身をすべて持ってかれたことがあるからな。」
「ひーくん。」
「その言い方は悪いと思うよ。」
冗談めかして言ったつもりだが、不評であるようだ。
二人からの視線が痛い。
「すいませんでした。」
ここは素直に謝るが吉だな。
次回の投稿は12/13です。
投稿できるかな。。。
投稿できるといいな。




