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え~と、なんだっけ?

音羽が姫に説明受けて、魔術に驚いて、使えることにちょっとキレて・・・そこは喜ぶんじゃないのか?

まぁいいか。そんで謁見の練習したと・・・

んじゃ、いよいよ王さんとご対面てわけか。


(1章)



*5


音羽は王座の前で跪き声が掛けられるのを待つ。

現代日本の多くがそうであるように彼も王侯貴族といったものに畏れや敬意を抱いてはいなかったのだが、今しがたやって来たシュベリエ王の威厳(プレッシャー)は彼にもハッキリと分かるほどだった。

「顔を上げよ。勇者クォーン・トワよ」

「ハッ」

「そなたに命ず。魔の王を滅ぼし我らに、この世界に平穏を取り戻すのだ。」

「必ずや討ち取ってご覧に入れましょう。」

しかし、芝居がかった声で予習させられた言葉を言っているだけの彼にはさして効果はなかった。どうせ死んだのだと半ば開き直っていた彼は、むしろ馬鹿にさえしていた。他人(ひと)を拉致したうえに膨大な魔力(妙な力)をつけておいてよくもまぁ偉そうにできるものだ、と。

同時に先ほどの説明の時にアリシアが見せた悔しそうな顔を思い出し、ふと思う――――彼女は”勇者を喚ぶ”という事の重大さや歪さを理解していたらしい。

「ははっ、心強いな。―――宰相。」

「ハッ。―――勇者殿には後ほど従者を紹介いたします。出立は3日後になっておりますのでそれまでに準備をお願いします。冒険者協会には通達を出してありますので、実地訓練もよろしいかと。これはと思う者が居りましたら、引きぬいても構いません。」

少なくとも、ちらとも後ろめたさを感じさせないばかりか当然のように受け止めている彼らよりは。

「というわけだ。下がって良いぞ、今日はよく休め。」

「お心遣い感謝します。では」

音羽は形式通りに御前と扉の前で深々と礼をして、謁見の間を出る。自室に着いた彼は不敵なそれでいて空虚な笑みを浮かべ、窓の外に何かを放る。

「…どうせ戻れないんだ。人助けして英雄(ヒーロー)気取ってやろぉじゃないか。」

地に落ち、派手な音を立てて砕けたそれは彼が服以外に唯一持ってきていたあのケータイだった。



重い。なんか重い。

それに主人公がトワってまんますぎっしょ作者さん!!

・・・買ったの失敗だったかなぁ

あっ、次移動だった。急がないとヤバいな。

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