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01:魔王様とダンジョン作り
眩しい夏の日差し。さわやかな草のにおいの混じる風。そして鳥のさえずり。
―――の、まったく届かない陰気な塔にて。
最上階にある執務室では、魔王様が今日も職務に励んでおられます。
「さあ魔王様。今日こそダンジョン作りを終えてくださいね」
「えーもうあれでいいんじゃね?」
「たった地下2階しかないダンジョンなんて、子供でも攻略できます!」
「遊び感覚で入ってもらったらいいんじゃね?」
「遊びでダンジョン作る魔王がどこにいます!カーッ!」
「まあまあ」
「もう少しまじめにやって下さい。よよよ」
「おお。泣き落とし」
ダンジョンが完成する日は遠いようです。
すみません。
初っ端から季節間違えてました。
書き直しました。