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背中に花を刻まれた影妃は王を手玉に取る最悪の女になる

作者:春野まゆき
影妃(えいひ)──それは、王の魔力を循環させるためだけに作られた“身代わりの妃”。
背に偽りの花紋を刻まれ、一生続く激痛とともに役目を終えれば処刑される、捨て駒の存在。

その影妃に選ばれた少女レイシアは、かつて貧民窟で“灰”と呼ばれ、名すら持たず焼き殺されかけた身だった。
だが彼女には、だれにも真似できない一つの才があった。

── この国のどんな神官よりも正確に“象(かたち)”を読み、
崩れた運命の流れを繋ぎ直す力。

王ゼクスは、彼女を政治の駒として利用しようとするが、彼女の才覚を認めざるを得なかった。
反目しながらも、ふたりは次第に惹かれあ合う。

大鯨が漂着し、王国に滅びの凶兆が満ちたとき、
レイシアは死を覚悟して王の前に進み出る。

「大鯨は災いではありません。
──国を救う“恵み”に変えられます」

影妃が王に献じた策は、やがて王都の経済を動かし、政局を揺るがしていく。

だがその裏で、影妃制度の真実がレイシアに迫る。
「影妃は、役目を終えれば必ず殺される」
彼女を救おうと激しく揺れる王ゼクス。

冬至点の祭祀の夜、惹かれあうふたりは思いがけず互いのからだを重ねてしまう。

彼を支える軍師オルフェンは、影妃を王から切り離そうと暗躍する。
さらに“神に選ばれし白子(アルビノ)”ラスは、レイシアの身に宿る“もうひとつの運命”を聞き取ってしまう。
運命の一夜が、それぞれの宿命の歯車を狂わせる。

これは、
たった一つの花紋を背負わされた少女が、
王国の運命を捻じ曲げ、
権力と神話の中心へ駆け上がる物語。

影妃は捨て駒では終わらない。
影妃は──王と国を救う唯一の鍵だった。
第5話 報復と仔猫 
2025/12/03 00:06
第6話 距離
2025/12/04 00:36
第15話 噂
2025/12/16 22:16
第16話 回収不能
2025/12/18 18:07
第17話 娼館
2025/12/19 20:08
第18話 未遂の朝
2025/12/20 18:34
第20話 交渉成立
2025/12/23 19:30
第21話 継承 
2025/12/24 21:26
第22話 血杯の絆
2025/12/26 21:11
第23話 禊ぎ
2025/12/28 08:27
第24話 逸脱の朝
2025/12/28 21:35
第27話 拉致
2025/12/31 17:27
第29話 王の眠り
2026/01/03 10:27
第30話 覚醒
2026/01/03 14:40
第31話 豹変
2026/01/04 20:02
第34話 同行者
2026/01/08 21:08
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