HERE COMES THE SUN
筆者の独り言
She loves you からこの Here comes the sun まで9作目になった。
実は2021年緊急事態宣言が発令される中、筆者にとってはありがたいことがあった。休みと言えば、若いころは遊び歩いていたし、子どもができてからは、子育てに夢中だったし、そして最近は土曜日曜と言えば趣味に興じていて忙しい毎日で何もできなくなった。それが今土曜日曜のほかに1日休みがあり時間に余裕ができる。その余暇を利用して小説を書いてみることにした。
この9作は3週間で書き上げている。それも決してストーリーが決まっていたわけではない。ストリーを考えながら少しずつ書いている。すらすらと物語が浮かぶ日もあれば、全く吸うs魔ない日もあるが、気が付いたらここまで書き上げていた。この分で行くとさらに執筆活動は続くのではないかと思う。
最初はこれで終わらせようもうネタ切れだな。と思ったが、1章書けそうかなって思い、しれが終わるとまだまだいけるという気持ちになったりこ、その繰り返しだ。結局終わらせるのやめることにしました。主人公の三成は、スタートは19歳でしたそれが現在24歳になりました。さてどこまで続くでしょうか・・・
それではビートルズと言えばポールとジョンの曲ばかりが浮かびますが、ジョージハリスンにもたくさんの名曲があります。私が大好きなジョージの名曲 Here Comes the Sun お読みください。
Here comes the Sun・・・① 完全な敗北
さて昨年年末に課題提出をした研修レポートだが、福島と加藤のレポートが学会で取り上げられ認められた。冊子に彼らの名前と写真そのレポートが発表された。それが電光石火のごとく学校中に広まり、今や福島と加藤の名前は知らぬものがいないくらいに時の人となった。今までは実績から後輩たちはなにかというと直江と私を頼ってきたものだが、この日を境に地位が逆転した。そうなると彼らも有頂天になり、彼らは私たちに会うと勝ち誇ったように下げずんだ目で見た。私も彼らのレポートを見て完全に負けたと認めざるを得ないくらい素晴らしいものだった。
そうなると誰もが直江に同情的になる。そうこの研究室のトップは直江であるとすべての人が認めている。当の福島、加藤も認めていることだ。その直江がトップの座から転がり落ちたのだから一緒に組んだパートナーが悪いと誰もが思う。後輩たちもみな誰もがそう思った。ただ一人例外は、小早川だけだった。彼女は私たちが最高の尊敬するパートナーだと日ごろから吹聴している。しかし今回は見事な敗北だ。私は直江に申し訳ない思いでいっぱいだった。直江はそれから特に変わったこともないかのように同じようにふるまう。
3月に後期の試験を受けて春休みに入る。するとまた直江はフランスに帰りたいと言った。
「春休みに実家に帰るのにいちいち私に断ることはない。好きにしたらいい。」
私はちょっと投げやりに言ってしまった。
「佐和子さんに会ってもいいか?」
「それもおれに断る必要はない。また彼女の会社に行ってかわいい女性に変身するんだろ。」
「君に僕の気持ちがわかるはずはない。」
「なあ直江・・・もし君がよければ、来年度は別の人をパートナーにした方がいいかもしれないよ。君はこの研究室のナンバー1だ、ナンバー1はナンバー2と組むべきだ。」
「何を言うんだよ。」
「福島さんは今年で卒業だ。君は加藤と組めばいい。1番と2番が組めば最高の論文を書く。直江、加藤のペアにかなうものはない。」
「ひどいことをいうなあ・・・僕にとって君以外に考えられないのは100も承知だろ?障害のある僕とペアになるのが負担になってそんなこと言ってるんじゃないか?」
「君のために言ってるんだ。」
「僕のこと考えてるなら、そんなこというな。」
私がどうかしている。直江につらく当たるのはどう考えてもお門違いだ。
「ごめん・・・直江・・・」
「いや・・・僕だってしばらく君を遠ざけようとしている。」
「俺がどうかしていたよ。気を付けて行ってらっしゃい。佐和ちゃんのことよろしく頼むよ。」
お互い冷却期間を置くのもいいだろう・・・ちぐはぐしてきたがそんなことで今までの大切なパートナーが崩れることはない。
直江がフランスに行って私は一人になった。研究室にこもって新しい研究を始めていた。すると小早川が訪ねてきた。
「お久しぶりです。なにか私にお手伝いできることありませんか?」
いつもながら彼女は明るい。私、学会で取り上げられた、福島さんと加藤さんのレポート見ました。私は直江さんと三成さんのレポートの方が、断然素晴らしいと思うんですけどね。
「ありがとう、そういってくれると嬉しいよ。」
「まあ、私ごときに思われたってしかたがないですけど。今どんな実験をされているんですか?」
「ああ、実はね・・・・」
今私が取り組んでいるものを説明した。なるほどつまり・・・と言いながら断りもなく勝手にいじり始めた。しかしさすがだ、瞬時に私がやろうとしているこを飲み込めるとは彼女もずいぶん勉強をしている。
「ここは私がやりますから、どうぞ次のことをされてください。」
なるほど私はまだ助手を持つような身分ではないが、正直言ってある程度の知識を持った学生の手伝いがあるのはうれしい。
その日は最後まで手伝ってもらった。
「どうもありがとう。」
「あの~~明日もお手伝いに来てもいいですか?」
「君は、冬休み実家に帰らないのか?」
「私の実家フランスです。そうそう家に帰れないですよ。冬休み帰ったばっかりで・・・」
「そうなんだ知らなかった。じゃあまるっきり直江といっしょだ。」
「ええ、じゃあまた明日も来ますね。」
次の日も小早川は研究室を訪ねてきた。
そしてまた夜まで手伝ってくれた。
「ありがとう。ここまでやってもらうとアルバイト代出さなくちゃあわないね。」
「それなら~図々しく言っちゃいますけど飲みに連れて行ってくれません?」
「ああお安い御用、じゃあこのまえのところに行くか?」
というわけで彼女とお酒を飲むのはこれが3回目になる。
またいつのものように生ビールを2つ注文する。つまみもこの前と同じものをまた注文した。
「カンパーイ!!」
「ところで三成さんは、大学院卒業したらどうされるんですか?」
「上杉教授にお願いして助手として残りたいと思っている。高校の物理の先生をしながら研究ができたらって考えている。」
「直江さんは?」
「そういいえば、そういう話したことないなあ~」
「あれだけすごい研究をお互いしているのにそのあとのこと話していないんですか?」
「どうなんだろ?」
「おそらく、直江さんはフランスに帰ると思いますよ。実家があるし日本にいるのは三成さんがいるからじゃないかしら?」
「ところで、小早川さんはどうするんだい?」
「小早川さんって言われるのなんか嫌かな~下の名前で呼んでほしい。」
「ああ・・・あきさん、じゃなくてあきちゃんでいい?」
「ちゃんづけがいい。私は大学を4年で卒業したらフランスに帰りたい。帰りたいんだけど日本の企業に就職したいの?
私が狙っているのはA社なの。ご存じですか?」
「ああ~~ええ??」
「知ってらっしゃる?わかった!佐和子さんってA社のフランス支店にお勤めとか?」
「あきちゃんってすごい感がいいね。」
「なんとなくわかっちゃうわよ。三成さんは大学で直江さんと物理学の勉強していた。一方佐和子さんはフランス語の勉強をしていた。三成さんは直江さんがフランス語がペラペラと知って佐和子さんに紹介した。自分の友人を彼女に紹介するのは勇気がいるけど直江さんは女性の体だから安心して紹介できた。そんな感じ??」
「なかなか鋭いね、当たらずとも遠からずだ。」
「どこが違うの?」
「直江はずっと女の子で通してきたんだ。最初直江って下の名前かと思った。」
「そういうことか・・・最初は女の子、三成さんも女の子とペアなんて彼女に申し訳ないと思った。」
「大学の頃は、物理以外の話したことない本当に研修レポートのためのパートナーなんだ。それがある日性不一致障害者であることをカミングアウトされた。そう私の彼女にも信用してもらうために2人を引き合わせたんだ。そしたらフランス語で2人は話し始めた。二人は意気投合した。今は日本にいるときは俺と友達で、フランスに行くと佐和子と友達みたいだよ。」
「でも、三成さんと佐和子さんにとっては友達でも直江さんにとっては愛しい恋人なのよ。」
「それを言うなよ。」
「ごめんなさい。」
しかし、あきちゃんは言わなくていいこと一言いう癖があるが、勘が鋭いところは私の姉に似ている。
Here comes the Sun・・・② 過ちの一日
次の日も小早川あきは私の実験室に来た。3日も通われるとさすがにまわりから噂になる。しかしそんなことは当の本人はおかまいなし。
真剣に実験を続けている。そして夜になった研究室にはもうだれもいない。私とあきの2人だけだ。
「そろそろ終わりにしようか・・・」
「朝までいてもいいですか・・・」
「朝まで?」
「ええ、三成さんも一緒にいてください。」
「いったい何を調べてるの?」
「そばにいてくださったらそこで寝ててくださって結構です。」
そんなことはできない!と言おうとしたが彼女の眼は真剣だった。いう通りにすることにした。私は毛布を持ってきて本当にその部屋で寝た。起きているつもりだったがうかつにもうとうとと寝てしまった。そして目が覚めると3時を過ぎていた。まだ実験室は明るい。まだやっているのか?私はねぼけまなこで彼女を見た。彼女の真剣なまなざしを見た。
そう昔を思い出す。直江と朝まで研究室で朝を迎えた時のこと、あの時はあまり意識してなかった。服のセンスも悪く。髪の毛も気にしない直江だった。女性として魅力はなかったので別にどうということはなかった。しかしあの時と違う。目の前にいる女性はメガクリクリっとしてチャーミングな女の子だ。私はその時よからぬ想像をした。
今、後からあきをぎゅっと抱きしめて両手で胸をわしづかみして思いっきり抱きしめたい。ほんの少しの時間だけ私のために体を開放してくれないだろうか・・・あきが欲しい。私はよからぬことを考えていた。私はいやらしい目で彼女の体の曲線美をジーっと見ていた。そんな私に気づかずあきは何かにとりつかれるように研究をしている。明らかに分かることは私がお願いした実験ではない。いったい何をしているのだろうか・・・・
何をしていてもいい。私はあきをじーっと見ていた。私のよからぬ空想は続く・・・目の前に無防備なかわいらしい花が咲いているのだ。一輪くらいつんだところでなにも変わらない。私に悪魔がささやいていった。そんなことを考えていた。愛おしい・・・・
すると窓から明るい日差しが差し込んできた。朝がおとずれる・・・
Here comes the Sun
Here comes the sun Here comes the sun
and Isay It's all right
「おはようございます。」
「ああ・・おはよう・・・」
私は今起きたかのようにあ~~あと大きな伸びをした。
「コーヒーでもいれようか?」
「すみません~~」
私はインスタントコーヒーを2人分入れてあきと2人で飲んだ。
「いったい何を実験していたんだい?」
「秘密です・・・でもおかげで結果が出ました。」
「そう、今度出すレポートかな。熱心だね。」
「三成さんのおかげです。ありがとうございます。これ飲んだら帰りますね。」
「ああ・・送ろうか?」
「もう明るいから・・・こんな時間に一緒のところ誰かに見られたくないでしょ。1人で大丈夫です。ありがとうございました。」
私は完全に目が覚めたがさっき美しい彼女との卑猥な行為を想像したことを恥じていた。
「ああ…三成さん?」
「もし・・・あの時あなたが、私を欲しくなってうしろから抱きついてきたら、私はなんの迷いもなくうけいれていました・・・・」
「???・・・」
そして別れ際に私のほおにキスをした。そして・・・私にささやいた・・・
「よからぬことを考えていたのはお互い様です。佐和子さんを裏切ったわけではないですから気になさらないで・・・」
私がさっき目を覚ました時よからぬ想像をしていたことを彼女はわかっていたようだった。小早川あき、不思議な感性を持った女の子だ。
Here comes the Sun・・・③ 光がさしてきた
それから家に帰って午前中は少し寝た。まだぼーっとした頭で研究室に行く。
それから私は一人で研究を続けようとしたら、福島と加藤が入ってきた。ずかずかとノックもせずに入ってくる。険しい表情だいったいなにがおこるのだろうか。そして福島が私を強く詰問してきた。
「三成?君は何の研究をしているんだい?」
「何かありました?」
福島の態度に私はいささかカチンときてぶっきらぼうに答えた。
「おまえ、最近女子大学生を研究室に連れ込んでみだらな行為をしているんじゃないか?」
なるほど小早川と朝まで一緒にいた形跡が残っていれば同然疑うのは無理もない。
「確かに私は小早川君と一緒に昨日研究をした。しかし君たちが想像しているような不埒なことはなにもない。」
「だったら・・・2人でなんの研究をしていたんだ?」
「知らない・・・」
本当に私は小早川の研究を知らない。しかし夜中に自分の研究室を使わせておいて
「知らない…」は通らないだろう。私が答えに窮していると今度は上杉教授と小早川 あきが一緒に入ってきた。
小早川が福島と加藤に向かってレポートを突き付けた。
「福島さん、加藤さん、私が昨日実験していたのはこれです!」
いつになく小早川の表情も険しい。
「これは、あなた方が先日、学会で取り上げられた研究レポート。」
小早川は昨日研究していたことと福島と加藤のレポートとなにか関係があるのだろうか?私は何のことかわからずボーっと見ているしかなかった。
これから何が起こるのだろうか…
「ここのところ検証5のところを見て!これはお二人の捏造です。」
捏造!小早川はとんでもないことを口走っている。根拠のあることなのだろうか?
「捏造だと・・・・何を言うんだ・・・お前大学生の分際でふざけたことを言うな!」
「ふざけているか、ふざけていないか今、上杉教授のいる前で、私が昨日実験したレポートと比べてみてください。」
このレポートは1つの項目だけ検証結果を偽って書かれていた。小早川の検証レポートは確かなもので2人は検証をしないで都合のいいように実験結果を書いていることが明らかになった。この検証結果が偽物だとするとこのレポートは間違ってはいないが、実証されたことにはならず意味のないものとなってしまう。福島と加藤は顔色は青ざめていった。
なにやらきつねにつつまれた思いだった。
すると研究室に日が差してきた。
Here comes the Sun




