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19.クラスSSS

ようやくギルドの招聘に応えます~

 重力魔法が生えていた事はすぐに見付かり、リシュとアディに取得方法を教えた。


 そして1週間後に認定試験がある、との事で、ソルデ領に転移ポイントを設置し、行った事のないダンジョンを片っ端からクリアして回った。そして試験前の我々のステータスはこうなった。




シュネー・エル・ラスキア・ド・トルクス /王太子14才/男


 レベル370

 HP36500/MP39870

 力35702

 体力39760

 精神力29689

 知力37620

 忍耐39680


 剣術10

 槍術10

 礼儀作法10

 影魔法10

 錬金術1

 風魔法10

 時空魔法10

 ビーストテイマー1


 導師の弟子

 ダンジョン踏破者

 ダンジョン荒し


※導師の弟子の称号で非常にレベルとパラメータが上がりやすくなっている。



リクハルト・フォン・サリエル 36歳/男


 レベル371


 HP39690/MP37890

 力33682

 体力43580

 精神力37510

 知力36520

 忍耐10520


 賢人10

 剣術10

 徒手空拳10

 礼儀作法10

 生活魔法10

 火魔法10


 女神の加護

 導師の弟子

 ダンジョン踏破者

 ダンジョン荒し


※愛し子であるマリーを幸せにしている為、加護がついた。また、導師の弟子の称号で非常にレベルとパラメータが上がりやすくなっている。



ソラルナ・フォン・サリエル 16歳/男


 レベル371


 HP38691/MP47190

 力30250

 体力35710

 精神力38560

 知力39410

 忍耐14230


 剣術10

 徒手空拳10

 礼儀作法10

 生活魔法10

 風魔法10

 水魔法10


 女神の加護

 導師の弟子

 ダンジョン踏破者

 ダンジョン荒し


※愛し子であるマリーを幸せにしている為、加護がついた。また、導師の弟子の称号で非常にレベルとパラメータが上がりやすくなっている。



ラライナ・フォン・サリエル 32歳/女


 レベル371


 HP39690/MP37890

 力33682

 体力33580

 精神力37510

 知力46520

 忍耐10520


 短剣術10

 徒手空拳10

 礼儀作法10

 生活魔法10

 氷魔法10


 女神の加護

 導師の弟子

 ダンジョン踏破者

 ダンジョン荒し


※愛し子であるマリーを幸せにしている為、加護がついた。また、導師の弟子の称号で非常にレベルとパラメータが上がりやすくなっている。



アデライド・フォン・サリエル(盤倉 亜紀)14才/女


 レベル390


 HP45230/MP32710

 力47800

 体力49670

 精神力40100

 知力48620

 忍耐49650


 徒手空拳10

 刀剣術10

 礼儀作法7

 アイテムボックス10

 錬金術1

 生活魔法10

 鑑定10

 毒吸収2

 毒探知2

 毒無効1

 テイマー1

 影魔法3

 闇魔法10

 緑魔法7

 氷魔法4

 土魔法10

 風魔法6

 水魔法4

 火魔法10

 時空魔法10

 重力魔法5


 女神の加護

 導師の弟子

 ダンジョン踏破者

 ダンジョン荒し


※愛し子であるマリーを幸せにしている為、加護がついた。また、導師の弟子の称号で非常にレベルとパラメータが上がりやすくなっている。



リシュリエール・フォン・サリエル(盤倉 美鈴)14才/女


 レベル371


 HP34210/MP47890

 力30110

 体力39270

 精神力45375

 知力49850

 忍耐36940


 調理10

 礼儀作法9

 癒し手(精神)10

 鑑定10

 アイテムボックス10

 錬金術1

 短剣術10

 徒手空拳10

 テイマー2

 影魔法5

 生活魔法10

 土魔法10

 緑魔法3

 氷魔法3

 風魔法6

 水魔法4

 火魔法10

 時空魔法10

 重力魔法5


 女神の加護

 導師の弟子

 ダンジョン踏破者

 ダンジョン荒し


※愛し子であるマリーを幸せにしている為、加護がついた。また、導師の弟子の称号で非常にレベルとパラメータが上がりやすくなっている。


マリエール・フォン・サリエル/聖女/神人(盤倉圭吾)14才/女


 レベル450


 HP547300/MP496800

 力576300

 体力528902

 精神力567430

 知力597630

 忍耐584520


 徒手空拳10

 刀剣術10

 礼儀作法8

 鑑定10

 アイテムボックス10

 錬金術10

 テイマー10

 影魔法10

 生活魔法10

 光魔法10

 闇魔法10

 雷魔法10

 土魔法10

 緑魔法10

 氷魔法10

 風魔法10

 水魔法10

 火魔法10

 時空魔法10

 聖魔法5

 重力魔法10


 大物狩り(ジャイアントキリング)

 生態クラッシャー

 ドラゴンキラー

 ビーストキラー

 インセクトキラー

 プラントキラー

 アンデッドキラー

 アモルファスキラー

 スタンピード潰し

 導師

 女神の愛し子

 ダンジョン踏破者

 ダンジョン荒し


※今世と前世のパラメータがどちらも反映されている珍しいケース。聖女の称号の所為である。ステータス成長にも影響がある。また女神の愛し子の称号で、大切にされていれば常に幸運を引き寄せる。レベルとパラメータの上昇度は他に類を見ない。また、聖属性を扱いこなした功績で神と人半々の存在へ生まれ変わっている。今後も何か功績になる事があればまた神へと一歩近づくだろう


ライム/メタモル・アポクリファ(1才/性別なし)


 レベル500


 HP689540/MP675310

 力589630

 体力857630

 精神力584320

 知力15640

 忍耐698750


 擬態10


 愛し子のペット


※スキルなどは擬態した相手のものに準じる。愛し子のペットの称号のおかげでレベルとパラメータの上がりが良くなっている。


 誰だ、レベル限界が99だと言ったヤツは。全然違うじゃないか。ライムなんてテイムした直後から150レベルだったぞ。


「ね、マリー?ほんとに、他の人は99がレベル限界だからね?オカシイのはマリーだからね?」


 わたしの顔を見て何かを察したらしいアディが(さと)すように話しかけてくる。


 いや、きっとギルド本部の試験官とやらはレベル800とかあるに違いないんだ。


「ほんとだからね?試験官殺しちゃダメだからね?」


 心配顔になってこちらを見つめるマリーに、言いたい事をぐっと飲み込んで答えた。


「…わかった」



 既に王都には到着している。何故かシュネーも見学したいと言い出したのでフルメンバーだ。


 手紙に書いてあるギルドまでの道のりは然程(さほど)遠くなかった。


 ギルドに入り、受付嬢に召喚状を見せる。


「ああ、貴方達が…ちょっと間が悪かったかも知れないですね…。」


 残念そうに受付嬢がこちらを見る。どういう事だ?


「今日はランクSSSの方々が偶々こちらに寄っていらっしゃって…昇格者が来ると聞いて自分達が相手をすると言い出したのです。少し乱暴な方々なので、怪我などをされる場合がありますが、今日試験を受けて大丈夫ですか?」


 そもそも試験官が受験者より弱かったら話にならないじゃないか。当然の事の様に思う。


「わかった、案内してくれ」


「ですよね、次の機会に……え?受けられるんですか!?」


「そうだと言っている。私がSS、見学者が1名、他は全てSの試験だ。問題あるか?」


「い…いえいえ、そちらが問題ないのであれば、試験をさせて頂きます!どうぞこちらに…」


 珍しい。昇降機なんてこちらの世界では乗るのは初めてだ。昇降機に乗ると、一番高い階層に連れて行かれる。多分マスターとやらが立ち会う所為だろう。昇降機を降りると、キツイ美貌のナイスバディなお姉さんが仁王立ちしていた。


「受付で事情は聞いただろうに、剛毅(ごうき)な受験者だ。精々死なないように気をつけろ。こいつらは手加減が下手糞なんだ」


 奥に控えていたらしい試験官達がニッと笑うとこちらを値踏みするような目線でじろじろと観察してくる。


「なんだなんだ、子供の割合が高すぎるじゃねーの。お遊戯するわけじゃないんだぜ?」


「強さに年齢は関係あるまいて。実は実力者なのかも知れんぞい?」


「御老人、おふざけが過ぎますよ。私達相手に何が出来ると言うんです。馬鹿らしい」


「アタシはそういう根性のあるやつって結構好きだけどなあ。無謀と勇気を()き違えてるだけならガッカリだけど」


「…試験は口で行うものではない。闘う前から色々と言いすぎだ」


「あらん。じゃあアナタはあの子達が相応の実力者に見えてるって事かしらん?あたしは良く解らないわぁ?」


 6人。1対1で闘うと丁度いい計算だ。


「胸を借りよう。宜しくお願いする」


「…アナタ敬語も使えないクチの人ぉ?」


「…そう言われると国王にも使ったことがなかったな。ダベっている時間が勿体無い。早く始めないか?」


「…国王になんでアンタが逢う訳ぇ?イミ解らない見栄張らないで欲しいわ」


 そう言いつつ、戦闘フィールドのある場所へとぞろぞろ移動が始まる。


「あ、レベルくらいは聞いておきたいわね」


「450だ」


「私は390ね」


「後は皆一緒で371だったよね?見学のシュネーちゃんだけ370だったかな」


 ぴたりと一行の歩みが止まる。殺気を背負った試験官が血管のキレそうな面持ちでこちらを振り返る。


「ブラフ()いてんのかフザけてんのかどっちだ!99以上のレベルに上がる訳がないだろうが!こちとら全員99だ。発言した事を後悔させてやる…!手加減なんぞやめだやめ。ちょっと痛い目見た方が良さそうだぜこいつら」


 フィールドに着くと、先ほど何故かキレていた試験官が私を名指しで呼んだ。


「SSに上がりたいヤツはこっちに来い」


 お互いの背後にはダメージドールが5体置かれている。


「そいつに触れて自分のHPを反映させろ。5回死んでも無傷で居られる」


 あちらも、ドールに触れてHPを登録しているので、私もドールへと触れた。するとビープ音が鳴り、エラーを吐き出す。


<HP過剰。HP過剰。反映デキマセン。最高値の15000デ登録シテモヨイデスカ>


 なんだか解らないがYesと書かれた方をタッチすると、音が止んだ。


「HP過剰…?そんなエラー聞いた事ないが……まあ、いい。始めるか。マスター、合図を出してくれ」


「じゃあこれで」


 玩具のピストルのような道具で、パン!と軽快な音が響いた。


(しっか)り歯を噛み締めて…」


 何事か言いながら走り寄ってくる試験官。なんだこれは。遅い。キレがない。


「アポカリプス」


 走りながらもぴくっとこちらの魔法に反応した後は、まず、試験官のドールが全て内側から爆発した。ダメージを吸収仕切れなかった分が試験官の体に反映される。


「あ、ぐあああ!!!!なん…だこ…死ぬ!破裂する…!!!」


 仰け反った体が、中心辺りから膨らみ始めている。


「ピュリフィケーション、グレーターヒール」


 回復をかけ、膨らみが止まる。まだ最初の体形に戻って居なかった為、もう一度回復をかけた。


「グレーターヒール」


 内臓の膨張や破損も、これでなんとかなる筈だ。


 気絶してしまった試験官に、どうしたらいいか解らず、思わず呟く。


「こんなに弱いのにどうして試験官なんて引き受けたんだ…?これで試験突破なのか?」


 呆然としている私に声が掛かる。


「マリー!手加減しなきゃダメって言ったでしょ!?他の人は皆、99がレベル限界だって言ったじゃない!」


「いや…まさか本当だとは…ええ……試験官のレベルって800くらいあると思ったのに…」


 ガクガクと震えながら、他の試験官が叫ぶ。


「インチキよ!こんな一方的にやられるなんて有り得ない!アタシ達は国内最強のSSSパーティなのよ!?」


「ふむ…では魔法ではなく刀で闘ってみるか?マスター、木刀を貸して貰えぬだろうか?」


「ぼ…木刀……?それで闘う心算なのか…?」


「真剣なんぞ使ったら死んでしまうだろう?私の一番得意なのは刀術だ」


「ちょとお、アタシはパスよん。文句つけたアランザが行きなさいよん」


「…いいわよ。私だって剣が一番得意なんだから。インチキする余裕もない程ボッコボコにしてやるわ」


 気絶した試験官は医務室に回収され、細身の剣を持った女性がフィールドへ降りてくる。


「じゃ…じゃあ、合図…いくわよ…」


 パンっと音が響いた瞬間、私は瞬歩で相手の背後を取り、延髄に一撃。ドールが破裂する。そのまま返す刀で胴を()ぐ。ドールが破裂する。ようやく驚愕した面持ちでこちらを振り返った相手に「飛燕3連」ドールが全て爆発し、過剰ダメージ分で頬が切れる。


「丁度いい具合に調整した心算だったが、まだまだ未熟だな私も」


 頬の深い切り傷にヒールを掛け、治してやる。


「なに…何があったの…?解らない…またインチキ…?」


 ぺたりと座り込む女に、私はマスターへ声を掛ける。


「仕合風景を映像に起こしたりは出来ないのか?」


「できるわ。ここは腐ってもギルド総本山なのよ!アナタのインチキもスローを掛ければネタが割れるけど構わないのね!?」


 何故先ほどから試験官もマスターもこんなに興奮しているのかまるで解らない。解らないがスロー再生してくれると言うのだから文句はない。インチキなど使っていない事が明らかになるだけなのだから。


 フィールドに大画面が浮き上がり、先ほどの2戦がスローで再生された。勿論インチキなどしていないのだから画面はあるがままに私の動きを試験官達に伝えた。


「嘘…。こんな動き、早すぎて対処出来る訳がない…スローでもブレて写るほどの高速剣術…殺気も覇気も何も感じなかったのに…」


 愕然と呟くお嬢さんに、「殺気ならこれでいいか?」と言いながら、全開で殺気を向ける。


「嫌!嫌だ!!!嫌だ嫌だ嫌だ!!!殺される、死ぬ、来ないで…来ないで!!!!!」


 何度か死の幻覚を見ただろうお嬢さんが、叫びながら白目を剥いた。泡を吹いて倒れる。


 だからなんなんだこれ。試験官は実は隠れてました、今のは新人冒険者ですーとか言い出すんじゃなかろうか。


「…なあ、マスター。本気で闘える相手をちゃんと用意して欲しいのだが。試験官が弱すぎて何も(はか)れて居ないだろう?私たちも気分が悪い」


「マリー!!!無茶言っちゃダメ!!この人達多分ちゃんと本気だから!!!!」


 ふ―――、と落ち着くように長く溜息をつく。マスターを振り返った。


「これが本気?本当に?なら私は合格でいいのか?」


「え、え。そうよ…もう充分見せて貰ったわ…クラスSSSに上がって貰うけど構わないわね?」


「別にそれでいい」


「他のメンバーもきっと似たようなものなのでしょうね?」


(おおむ)ねその通りだな」


「そう…」


 暫く額を押さえて何かを考えていたマスターは、不意に顔を上げる。


「ここらで試験官達に心の傷を与えるのはもうやめにしたいの。代わりに貴方たちのステータスを鑑定させて貰っても構わないかしら」


「構わないが」


 フィールドから移動。先ほどと違って、試験官たちの顔は真っ白になっており、非常に体調が悪そうだ。


 研究室にも似た部屋へ移動すると、鑑定の魔道具を出し、私達のステータスが紙に焼き付けられて出て来る。何故かシュネーも鑑定されていた。


 息を飲んで、試験官とマスターは血走る目で紙に目を通していく。


「神、人、聖女……レベル450…」


「…他のメンバーも有り得ない数値…こんなの見たことない…わん」


「無理、だ。ステータス差が大きすぎて、俺達で勝てる筈がない…」


 ふ、と吐息で笑ったマスターは、大きく腕を開く。


「現行SSSが最強ランクとしていたけれど、変える必要があるようね。貴方たち…王子も含めてクラスUMアルティメットとします。この事はギルドで情報共有するけれど、問題ないわね?」


「ああ、解った」


「では冒険者カードの更新をします。今の物は預かりますね」


「どうぞ」


 カードを預かられて暫し、なんだか虹色に輝くカードに変わっていた。


「それ以上のクラスは用意していないの。多分貴方方が此処へ来る事はもうないでしょうね」


 言外に「もう来るな」と言われている気がするが、気のせいだろうか。



 特に他に用もないので、さっさと家に戻る。実感はないが、クラスアップおめでとうパーティをした。


 そして私は未だに、レベル800くらいの試験官が影に居たんじゃないかと疑っている。


多分当分は認知度が低い状態なので、クラスを名乗っても相手が何の事だか解らないでしょうねえ

読んで下さってありがとうございます!少しでも楽しく読んで頂けたならとても嬉しく思います(*´∇`*)もし良ければ、★をぽちっと押して下さると励みになります!UM!ついURと間違ってしまうUM!

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