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妹様はおにーちゃんを惚れさせたい  作者: 御霊流空
妹様はおにーちゃんを惚れさせたい
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七日目「妹様はマルマルに会ってみたい 中編」

ー或斗視点ー


 目の前の美少女は紅葉と向かい合い、じっと見つめている。紅葉は見つめられ、自分に変な所があるだろうかと自分の体を見渡すが特に変なところはない。


「……あの、なんか付いてーー」

「うっわぁ! 声も可愛いんだ、最高の美少女じゃん」


 そう言い、紅葉の周りを周り、体を舐め回すように見る。可愛い顔をにまにまさせる。


「綺麗な髪に輝くような目で身長低め、胸も小さめ、ロリ系の服が似合いそうだな、ぐえへへへ」


 その発言に流石の紅葉も少しだけ、顔が引きつる。しかし、会話の内容はゲームの中そのままなので、この子がマルマルであることを実感する。


「マルマル、紅葉が戸惑ってるから辞めてやれ」


 マルマルが此方の声に反応して顔を向け、目を凝らして俺の顔をまじまじと見ている。


「何処かで見た事あるような…」

「え?」

「うーん…まあ、気のせいか」


 頭を捻り、考えていたが結局思い出せず、そう言った結論になった。俺はこの子に見覚えが無い、もしも会った事があるならこの子を忘れる筈がない。 まず、関わった事のある女子が指で数えられるくらいしか居ないし……。


「お兄ちゃん取り敢えず、自己紹介しようか」

「そうだな」

「どうも、ゲーム名、アルト、本名丸山或斗、高校生です」

「右に同じく、丸山紅葉です」

「じゃあぼくもさっき自己紹介したやけど、もう一回、マルマルこと、野坂真流。マルマルだと長いからマルと呼んでくれ」


 お互い自己紹介が終わり、見合わせる。今日はこの後、ぶらぶらと移動する予定なのだが、横の紅葉は何故かマルに敵意丸出しである。


「僕何かしただろうか」


 それに気づいたのか、僕っ子少女は質問をする。何かしたかと聞かれたら、名を名乗る前にセクハラ紛いの、いやらしい目つきで紅葉を見渡していただろう。


「マルマルさん、女の子だったんだ」

「まあ、ネットだと性別隠しているし、アルトくん以外とはこうやってリアルで会ったことも無いからな」

「ふーん、そうなんだ」

「安心してくれよ妹様。おにーちゃんを取ったりなんかしないからさ」


 紅葉はそう言われ、顔を赤らめる。紅葉が敵意を向けていたのは、俺がネットのノリでマルに話しかけていたから少し嫉妬したのか。


「そ、そんな事無い! お兄ちゃんが私以外の女に興味あるわけ無いんだから」

「おい」

「そうなんですか、シスコンのお兄さん」

「馬鹿か」


 俺は軽めにマルの頭にチョップを与える。マルはいてて、と言いながらチョップされた頭を押さえる。


「もう、お兄ちゃん! 会って数分の女の子の頭を触れるなんて、やっぱり大きいのが良いんだ!」

「おい、語弊があり過ぎるだろ! まず、一様だがネットだと俺達は数年の付き合いがあるんだ。友達としてならこれくらい普通だよな」

「ま……まあ、そうだね」


 マルは少し照れ臭そうにそう言う。頭を触られて少し、照れているのか顔が赤い。


「マル、お前まさか、男が苦手だろ」

「うるさいなぁ、アルトくんよりは僕の方が異性の耐性ありますよ!」

「俺は耐性が無いんじゃない、まず女子との関わりが無いんだよ!」

「それを言ったら僕には二次元の彼女がいるんだ。男なんて要らんのだよ、ハハハ!」

「言い訳になってねえよ!」


 マルは誇らしげに、仁王立ちをする。その傍ら、紅葉は俺たちを見て、先程より一層睨みが強くなり。マルに見せつけるかの様に、俺の腕を掴み引っ張る。


「じゃあ、そろそろ遊びに行こうよ。お兄ちゃん、マルマル」

「そうだね、何処に行こうか」

「みんなゲーマーだからね、私は良い場所知ってるよ」

「本当か?」

「うん、じゃあ行こうか」


 紅葉はニヤつきながら、歩き始める。こいつ絶対変なこと企んでいるな、何をするつもりなのだろうか。あれは少し不安で紅葉に引っ張られるまま、歩き出す。


ー移動中ー


 紅葉に釣られるままやって来たのは、ゲームセンターであった。そして今、紅葉がやろうとしてる台を指差す。


「ここだよ」


 それは格ゲーの台であった。少し古めのゲームセンターなので、客が空いており、今ならやり放題である。


「マルマルさん、ここで勝負だよ!」

「いきなり連れてきて、勝負を仕掛けるな」

「フフフ、紅葉ちゃん、それはゲーマーとして僕に挑もうって事だよね」

「お前もなんで乗り気なんだよ」

「良いだろう、このゲーミングお嬢様とは私の事だ」


 紅葉とマルは向かい合い、見つめ合う。本気の勝負が今ここに始まろうとしていた。両者台に座り、キャラクター選択をする。そして、バトルが始まる。


「見せてやろう、ゲーマーの力を」


 マルは強者の笑みでそんな事を言いながら、勝負は進み始める。


ーーー


「昇龍拳!」


 紅葉が操作しているキャラが腕を掲げ、マルが操作していたキャラが吹き飛ばされる。そして、KOの文字が画面いっぱいに広がる。


「……」


 あれだけ、自信いっぱいであったマルは1ダメージも与える事なく、完膚なきまでにボコボコにされた。


「うますぎでしょ、チーターだチーター」


 今回の勝負、マルも上手かったが、紅葉が強すぎたのである。基本的にこの妹様はどんなゲームも上手いからな。


「うー、紅葉ちゃんが強過ぎるんだ! アルトくん次は君だよ!」

「やるか?」

「フフフ、私に勝てるとでも?」


 そう言い、もうマルはキャラ選択を終えていた。俺は紅葉が座っていた台を譲ってもらい、キャラ選択を行い。又もやゲームが始まる。


ーーー


「竜巻旋風脚」


 俺のキャラが足をぐるぐると回しながら、マルのキャラを吹き飛ばし、KOの文字が画面いっぱいに広がる。

 俺のHPはMAXである、先程見た光景とさほど変わらない光景、デジャブである。


「うわーー!!! お前らチーターだ!!」


 店内は床でのたうちまわるマルのうめき声が響き渡るのであった。

プチ話


紅葉「お兄ちゃん私ともやるよ」

或斗「久しぶりにやるか」


 或斗がワンゲージギリギリで勝った。

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