表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/32

eyes:0 天翔 零から、お願いとお約束

最新話から来てくれた方。大丈夫です。ここで合ってます♪

「そんなバカなっ!キミなんかに……この僕が負けるなんて!」


男は自分の敗北が信じられないという顔をしながら、膝からガクッと崩れ落ちた。

傲慢で他人を見下し利用して生きてきたこの男にとって、自分が負けるなどあり得ない事なのだ。


だからこそ、その男は膝をついたまますぐにサッと相手を見上げ、苦渋に満ちた眼差しで相手を強く睨む。


しかし、相手は動じない。

むしろ余裕の笑みを浮かべ、その男の事を上からニヤリと見下ろしている。

瞳から妖しい真紅の輝きを放ち、全てを圧倒する絶対的強者のオーラを溢れさせて。


「甘いんだよ!本気で俺に勝てると思ったのか?まったく……めでたいヤツだな♪」

「キ、キサマ……!」

「ったく、そんな目で睨んでもムダだぜ。オマエが俺に勝てる訳がねーだろ」

「な、なんだと?!僕が……この僕が、キミなんかに負けるハズがないんだ!」


自分より格下だと思っていた相手に負けた事を、男は未だ受け入れられず激昂した。


けれど、相手は顔に哀れみを湛え男を嘲笑う。


「ハッ、もう分かってんだろ?オマエが相手にしていたのは、オマエが知ってる俺じゃない……『悪魔の瞳』を持つ男、『天翔(あまかける) (れい)』なんだよ」

「くっ……!けど、このままでは終わらせない……」


男は屈辱を押しのけるようにググッと立ち上がり、怒りと憎しみに満ちた瞳で零をキッと睨みつける。


「零、僕にここまでの屈辱を与えたキミを……僕は絶対に許さないっ!!」


煮えたぎる怒りと憎悪をぶつけてくる男に対し、零はメンドクサそうにスッと横顔を向けて吐き捨てる。


「チッ、勝手にしやがれ……」






「はーい、カット!お疲れ様でしたー♪」

「いやーー監督、俺あんな目すんのマジで疲れましたよー」

「お疲れさん。いー演技だったじゃん♪特に、あの横目のアドリブとか、マジでスゲーって。男の俺でも、惚れそうになっちゃったぜ♪」

「いや、監督のお陰です。それに、突然の無理聞いてくれてありがとうございます!」


サッと頭を下げた零に、監督はニカッと笑った。


「いいんだよ♪第一章は恋愛パート多めだから、零くんの言う通り先に見せ場の一つぐらい持ってきた方が、読者様に安心してもらえるんだからさ」

「監督……!」


零は監督に感謝の眼差しを向けて見つめていたが、そこでハッと気付いた。


「あっ……監督すいません。そろそろ開演なんで、ちょっと読者樣に挨拶してきていいですか?」

「おー、もうそんな時間か。いいよ、行ってきな」

「ありがとうございます!」


テッテッテッテッテッ……




「えー、始めまして。この物語の主人公、天翔零です。ここに来てくれて、ありがとうございます!今から始まる前に、読者様に僕から一つお願いと、逆にお約束があります」


零は、ちょっとマイクを確かめた。


「一つ目は、この小説、なろうとはちょっと系統が違うんですけど、温かく見守ってほしいって事です。なろうの王道もいいんですけど、やっぱり自分は強力な敵とかいて苦戦しても、最後には圧倒的に勝つっていうストーリーが好きなんです」


そこまで言って、零はコホンと咳払い。


「で、二つ目なんですけど、これは約束です。読んで損はさせません。ただ、対象年齢はちょっと上かなーー。逆に三、四十代辺りの男性はケッコー楽しめると思います♪こんな事あったらいいなっていう物語なんで」


零がそこまで話した時だった。


「おーい、零。まだかー?」


少し離れたところから零を呼ぶ男の声がした。


「あっ、すいません。呼ばれちゃった。あー、今僕の事呼んだ彼は、もうひとりの主人公です。詳しくはまだ言えないんですけど、僕の魂の半分は、あのもうひとりの主人公『空見(そらみ) (かける)』で出来てるんです。まっ、これ以上はまだ内緒で♪」


零は、しぃーっと内緒のポーズを取ってから、この話の締めに入る。


「僕が出てくるのは第二章から。いやー、かなりキツい性格を演じなきゃいけないんですけど、僕一生懸命演じるんで、宜しくお願いしますっ!」

「おい、零!もう、時間ねーって!」

「分かったよ、翔。もー行くから!」

「じゃ、すいません。ちょっと行ってきます!」

お忙しい中ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます!


もし、ちょっといいなと思って頂けたら、この下にあるポイント評価欄

【☆☆☆☆☆】→【★★★★★】にして、『ポイント評価』の方をお願い致します!

また、ブクマや感想、レビューも嬉しいです。


もちろん、つまらないと思えば★だけでも構いません。


ただ、皆様から頂いた評価をエネルギーに変えて、より良い作品を作り皆様に還元させて頂ければと思ってます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ