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なろうラジオ大賞4

他人がなんの天才か分かるメガネ

掲載日:2022/12/05

 突然だが俺はメガネを拾った。

 これをかけると、他人がなんの才能を持っているか分かる。


 と言うことでさっそくメガネをかけて通行人を見てみる。

 すると頭の上にその人が持つ才能が表示された。


『電線を感電しないで渡れる天才』


 今のはどこにでもいそうな中年サラリーマンの才能。

 意味不明すぎる。


 役に立たなそうなゴミだと判明したが、もう少し試してみようと思いメガネを付けたまま学校へ向かう。


「よぉ、元気?」


 歩いていると後ろから肩を叩かれた。

 学校でも一番モテると噂されているイケメン君だ。


 くりっとした大きな瞳が特徴の彼は、無自覚に女子を落とす達人として知られている。

 この前も壁ドンでクラスいちの美少女に迫っていた。


『彼の瞳に私の姿が映るくらい、ぐっと近づいたの!

 口元に食べかけのポテチが付いてるよ、だって!

 きゃああああああ!』


 なんて嬉しそうに話していた。

 クソが。


 そんな彼の才能は――



『陰嚢のしわを数える天才』

 


 ぶふっ!

 危うく噴き出すところだった。


「なんだよ? なにがおかしいんだ?」

「いっ……いや……なんでも……」


 どうやらこのメガネは笑いを取るためのジョークアイテムらしい。

 しかしこんなイケメンがしょうもない才能を――



「火事だあああああああああ!」



 どこからか声が聞こえる。


「今の声どこから?」

「近いぞ!」


 イケメン君と共に声のした方へ向かうと、民家から煙が立ち上っているのが見えた。


「助けてええええええええ!」


 ベランダに子供が取り残されている!


「たっ……助けないと!」

「でもどうやって⁉」

「あっ! アレを見ろ!」


 イケメン君が指さした方を見ると、ものすごい勢いで電線にぶら下がりながら移動しているサラリーマンがいた。

 あれは……さっきの人⁈


 サラリーマンは軽快な動きでベランダまで行くと、子供を抱えながら飛び降りて見事着地。

 救出に成功したのだ。


「うわああああああああん!」

「大丈夫だ、もう安心だよ」


 泣き叫ぶ子供にやさしく声をかけるサラリーマン。

 まさしく彼はヒーローだった。


「良かったな、助かったみたいだ」


 ホッと胸をなでおろすイケメン君だが、俺はとても複雑な気持ちなった。

 だってさぁ……このメガネ、本物だったんだぜ?


「ん? なんだよ?」


 爽やかな笑顔でほほ笑むイケメン。

 俺はこのメガネをかけて鏡だけは見ないようにしようと誓った。


「あっ、お前口元に何かついてるぞ」

「……え?」


 イケメンが急に顔を近づけて来た。

 彼の大きな瞳に俺の顔が――――あっ。

お読みいただきありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] イケメンの才能に納得感がありました。 なるほど、女のほくろの数を数えるのが上手いって言ったら、そう言う意味になるから、陰嚢の皺ということは… [一言] イケメンの才能について、まわりくどい…
[気になる点] なんの、なんの才能だったんだ主人公〜〜〜!! [一言] ……イケメンくん、既にその特技、あちこちで役立った後じゃなければいいなぁ……( ꒪⌓꒪)
[良い点] 無自覚に女子を落とす達人なのに、才能は違うのですね。 [一言] 読ませて頂き有難うございました。
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