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試験官の心を折らなくてはならないの!

騎士とは何ぞや? 騎馬武者であれば騎士ではないのか?

騎士道とは何ぞや? 騎士はすべからく騎士道的であろうか?


国立騎士学校試験である。騎馬武者の養成機関ではない。卒業すれば騎士になれるわけでもない。


筆記と面接は終わった。昨日無事終了した。

リリーも一緒に受験しているが、席と順番は離れていた。


今日は実技である。


2種目選択して現役の武官相手に模擬戦する。


お兄様から模擬戦相手に駆り出されるのは〈罰ゲーム〉と俗に言われていると聞いている。やり過ぎても負けても非難されるとか。


選択は徒手と槍とした。

……オリビアの剣の練度が高いから、剣の試験官に勝ちかねないです。

オリビアには、ダイアが試験官をおもんばかるのは意外である。



試験最初に寸止め方式かギブアップ方式か宣言して開始する。勝ち負けは着くが、全体的に審判役が評価する。



実技は外。

空は青空。

地面は芝生。

風は微風。



並んで順番を待つ。



「あっ! すごくいいのが入った」

徒手の順番待ちである。オリビアの前の受験者は少し小柄な少女だった。寸止めが綺麗に急所の手前で止められた。

「審判が終了を宣言したから、有効打だね」

……上手く立ち回り一撃。対戦者はラッキーパンチだと思うかもしれませんね。


受験者の少女が構えを解く。試験官は止まらずに顔を殴り抜いた。

「油断してんじゃねぇよ!」

試験官が罵る。


オリビアが前に進む。

「オリビアです。模擬戦よろしくお願いします」

……ちょっとダイア! 何やってんの! 勝手に私の体操らないでよ!

「なあに、オリビアなら合格間違いなしです。ただ、この試験官にお灸をすえるには少し技術不足です」

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